「天国でまた会おう」(「Au revoir là-haut」、2017年、仏)
監督 アルベール・デュポンテル
原作 ピエール・ルメートル
脚本 アルベール・デュポンテル ピエール・ルメートル
撮影 ヴァンサン・マティアス
美術 ピエール・クフェレアン
音楽 クリストフ・ジュリアン
出演 アルベール・デュポンテル
ナウエル・ペレ・ビスカヤー
エロイーズ・バルステ
ロラン・ラフィット
ニエル・アレストリュプ エミリー・ドゥケンヌ
1920年、モロッコの警察に連行されたアルベールは、署長にここ数年の出来事を話し出す。
誰もが最後の戦死者になりたくなく戦意を喪失した第一次大戦終了間際のフランス軍最前線、平和より戦争を愛するプラデル中尉の謀略で不必要な突撃戦が行われた、アルベールは穴に落ち生き埋めとなり戦友エドゥワールのお陰で引き釣り出されるが至近弾でエドゥアールが重傷を負ってしまう・・・。
予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=2RSaka8dja0
数奇な運命の物語。
それは、ハリウッドのような興行的「数奇な運命」ではなく、ヨーロッパらしくより身近で派手さは無くとも充分に「数奇な運命」を感じさせる作品、もしかしたら、この少女ルイーズは正反対の結末を迎えたもう一人の「シベール」なのかもしれない。(という事はシベール、マチルダ(「レオン」)と三姉妹になるのかも)
何とも表現しづらい作品、ポエムとしては生々しすぎるし、顔の損傷の為、絶えず仮面を付けて復讐のような企み事をしてる点「オペラ座の怪人」っぽいけど(明らかに「マスカレード」を意識してるシーンはある)、献身的な戦友もいるしルイーズはクリスティーヌのように薄情じゃないから(笑)、絶望的に孤独でもない、不思議な「物語り」や「絵巻物」を聞かされ観させられてる感じがしました。(特に終わり方)
感想が纏まらなくて困った。(笑)
「生々しくもウェス・アンダーソン風味のファンタジックな物語、それも上等な出来」と言うのが今のところの結論だけど、つい余計な事のような雑念が湧いてきて収まらない、ここからは僕の取り留めのない与太話です。(汗)
最初にも書いたけど「シベールの日曜日」との類似性、同時にアンチテーゼのようなもの。
ピエールがシベールにプレゼントするのは教会の屋根上の風見鶏、エドゥアールはホテルのテラスで鳥(孔雀?不死鳥?)の仮面を付けてる。
ピエールは世間の無理解から悲劇を迎える、エドゥアールは反対に肉親との理解と和解の後、鳥になる。(ピエールは冒頭に撃ち落とされてる)
幸か不幸か判らないが、どちらも理解という名の「束縛」からのエクソダスに変わりはないのではなかろうか。
それらが何を意味するのか、単に思い込みや思い違いに過ぎないのか堂々巡りの魑魅魍魎状態、正に「下手な考え休むに似たり」でお手上げなのです。(笑)
そんな僕の世迷言は脇に置いといて、この作品が僕にとって今年のベスト5クラスなのは間違いないと思います。
R2.7.5
DVD
監督 アルベール・デュポンテル
原作 ピエール・ルメートル
脚本 アルベール・デュポンテル ピエール・ルメートル
撮影 ヴァンサン・マティアス
美術 ピエール・クフェレアン
音楽 クリストフ・ジュリアン
出演 アルベール・デュポンテル
ナウエル・ペレ・ビスカヤー
エロイーズ・バルステ
ロラン・ラフィット
ニエル・アレストリュプ エミリー・ドゥケンヌ
1920年、モロッコの警察に連行されたアルベールは、署長にここ数年の出来事を話し出す。
誰もが最後の戦死者になりたくなく戦意を喪失した第一次大戦終了間際のフランス軍最前線、平和より戦争を愛するプラデル中尉の謀略で不必要な突撃戦が行われた、アルベールは穴に落ち生き埋めとなり戦友エドゥワールのお陰で引き釣り出されるが至近弾でエドゥアールが重傷を負ってしまう・・・。
予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=2RSaka8dja0
数奇な運命の物語。
それは、ハリウッドのような興行的「数奇な運命」ではなく、ヨーロッパらしくより身近で派手さは無くとも充分に「数奇な運命」を感じさせる作品、もしかしたら、この少女ルイーズは正反対の結末を迎えたもう一人の「シベール」なのかもしれない。(という事はシベール、マチルダ(「レオン」)と三姉妹になるのかも)
何とも表現しづらい作品、ポエムとしては生々しすぎるし、顔の損傷の為、絶えず仮面を付けて復讐のような企み事をしてる点「オペラ座の怪人」っぽいけど(明らかに「マスカレード」を意識してるシーンはある)、献身的な戦友もいるしルイーズはクリスティーヌのように薄情じゃないから(笑)、絶望的に孤独でもない、不思議な「物語り」や「絵巻物」を聞かされ観させられてる感じがしました。(特に終わり方)
感想が纏まらなくて困った。(笑)
「生々しくもウェス・アンダーソン風味のファンタジックな物語、それも上等な出来」と言うのが今のところの結論だけど、つい余計な事のような雑念が湧いてきて収まらない、ここからは僕の取り留めのない与太話です。(汗)
最初にも書いたけど「シベールの日曜日」との類似性、同時にアンチテーゼのようなもの。
ピエールがシベールにプレゼントするのは教会の屋根上の風見鶏、エドゥアールはホテルのテラスで鳥(孔雀?不死鳥?)の仮面を付けてる。
ピエールは世間の無理解から悲劇を迎える、エドゥアールは反対に肉親との理解と和解の後、鳥になる。(ピエールは冒頭に撃ち落とされてる)
幸か不幸か判らないが、どちらも理解という名の「束縛」からのエクソダスに変わりはないのではなかろうか。
それらが何を意味するのか、単に思い込みや思い違いに過ぎないのか堂々巡りの魑魅魍魎状態、正に「下手な考え休むに似たり」でお手上げなのです。(笑)
そんな僕の世迷言は脇に置いといて、この作品が僕にとって今年のベスト5クラスなのは間違いないと思います。
R2.7.5
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