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夢*想*花

人生○○年!!今までは家族のために頑張った。
これからは、自分のために楽しい、好き、糧になるを目標に過ごしたい。

* 迷子のお年寄り *

2022-07-08 16:22:11 | つれづれ

庭の水やりが終わって、7時朝食の準備をしていると、前の道で車いすのおじいさんが

犬の散歩の若いご婦人に、道を聞かれている様子。

なかなか通じなくて困っているみたいだったので、近くだったら送ってあげようと思って、お節介婆さんが登場。

「お家はどこですか?」「川崎」

「川崎から、親戚のお家に来ていらっしゃるの?」「違う、駅の方に行きたいのだが」

「そこにお家が有るの?」「いいや、婆さん達が歌ったり体操するところが有るだろう」

「老人ホームかしら?」 「違う、社長が死んじゃって、社長はいい人だったんだがね」

   住所も、名前も電話番号も解らず、まったく、話がかみ合わない。車いすの座席の後ろに黒いバックが積んであったので。

「悪いけど、その中を見せて」と、開けて貰いました。

  (ぱんぱんに膨れている中には、カップラーメン・お菓子・ペットボトル・テレビのリモコンを見つけた時は)

こりゃダメだ!「110番してくるから、この方がどこにも行かないように見ててください」と、ご婦人に言って110番通報

「もうすぐお巡りさんが来るから、待っててね」

「警察か?前に何回かお世話になっているから、また、あのじじいか?って言われちゃう」

  麦茶を飲ませて、起きてきた主人も一緒に話していると、バックの中から薬袋が出てきました。

  それには、ご本人の名前が書いてあって、薬局も近くの名前でした。(近くの方だと確信しました)

  湿布薬です。 主人が「僕と同じ湿布薬だ」「これちっとも効かないよ」だって~

  15分経っても、お巡りさんが来ないので再度110番。近くまで来ているので、待っててくださいとの事。

バイクで若いお巡りさんが来て

「何度も迷子になっているようだから、家を教えて頂ければこの次見つけた時に、こちらで処理できますけれど、」

守秘義務が有って、家は教えられないけれど、奥さんが一緒に来てくれれば分かりますから。

お家は、道一本隔てたアパートでした。同じアパートに介護事務所が有って、昼間はそこの方たちがお世話をなさっているそうです。

夜は、独りぼっち。で、朝早く車いすで出てきた様子。

(部屋の戸は開けたままで、不自由な体で狭い玄関を車いすを出すのも容易ではありません。)

食事などは、どうなさっているのか? 余り深く聞けませんが、同じ老人として身につまされます。

主人も、可哀そうに可哀そうにと、身につまされた様子。つくづく主人より先に死ねないなぁ~~~と 

  

 

 

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