食事はすべての始まり。
大切なことは、一日一日、自分自身の心の置き場、
心地よい場所に帰ってくる暮らしのリズムをつくること。
その柱となるのが、一汁一菜という食事のスタイルです。 (本の帯封より)
料理を作らないと言うことは
人間は食べるために必然であった行動(働き)を、捨てることになります。
行動して食べることが心を育てると考えれば、大いに心の発達やバランスを崩すことになってしまいます。
少なくとも、人間にとって人生の大切な時期に手作りの良い食事と関わることが重要です。
新しい家庭を築くはじまりに、また、子どもが大人になるまでのあいだの食事が特に大切だと思います。
そして自分自身を大切にしたいと思うなら、丁寧に生きることです。
一人暮らしでも食事をきちんとして欲しいと思います。
そうすることで、自分の暮らしに戒めを与え、良き習慣という秩序がついてくるのです。 (文中より抜粋)
お料理と人間とのあいだに箸を揃えて横に置くのは、自然と人間、お天道様から生まれた恵みと
人間とのあいだに境を引いているのです。
私たちは「いただきます」という言葉で結界を解いて食事をはじめるのだと考えられます。 (文中より抜粋)
和食の奥深さをあらわす言葉です。
今まで何も考えずに箸を取っていた私、これから心して「いただきます」。