オヤジのひとり言

好奇心一杯のオヤジ田舎暮し蕎麦打ち陶芸からヨットレース情報マデお役立ち情報や業界の裏話も有 最近ロードバイクにハマッテ枡

日本の夏は本当に変わってしまったのか。

2012年08月21日 | オヤジのひとり言

 

日本の夏は本当に変わってしまったのか。

だとすれば、それは何が原因なのか。

気象データや専門家の声は

まず、実際のところ日本の夏はどれだけ暑くなっているのか。

 

公のデータを見ると。

気象庁が発表した『ヒートアイランド監視報告(平成23年)』によると、

この100年で年平均気温は全国主要都市で1.5℃、東京で3.2℃高くなったという。

夏本番の8月に限ると、これは全国で0.9℃、東京で1.7℃の上昇。

8月の日最高気温は全国で0.4℃、東京で0.8℃、

最低気温は全国で1.4℃、東京で2.5℃上昇している。 

こうしたデータを見ると、日本の夏の気温はゆるやかな上昇トレンドを辿っている。

8月の平均気温変化が全国主要都市で

僅か+0.9℃に過ぎないという事実には多少違和感が、

平均気温が1℃近く上がっただけでも猛暑日が格段に増えると言われるため、

そのインパクトは大。しかし、体感している暑さはこんなものではない。

日本の夏の暑さには、実際の気温だけが原因とは言えない「過ごしにくさ」のようなものを感じる。 

これについて、「都市化の影響により、1990年代から都市部の気候が変化している」と語るのは、

民間の気象会社「ウェザーマップ」の森朗気象予報士。

「都市化が進むと、当然、アスファルトが増えてきます。

土で覆われた地面は、水蒸気で空気を冷やし気温上昇を抑えてくれますが、

都市部の地面はアスファルトに覆われているため、

水蒸気がすぐに乾いてしまい、ずっと暑いまま。

だから熱が逃げにくいんです。

アスファルトの地面は起伏が大きいので、

昼間の照り返しの光やビルから発せられる熱が放射し合って、

熱が空に逃げていきません。

その上、高いビルに遮られて風通しが悪い。

さらに、

エアコンの室外機などにより、人工的に熱気が出ていることも一因だと言えます」(森氏)

高層ビルの乱立で都市化が加速 風を失った東京の「過ごしにくさ」 

確かに、信号待ちなどでも、上からの光だけでなく、

下からのまぶしさ、じりじりくる暑さを感じる。

さらに、

森氏はこうも指摘する。「夏の過ごしにくさには、風も関係しているんじゃないかと」 

都市化が進んだ最たる地域と言えば、

東京23区をはじめとする首都圏。

高度経済成長期が始まった1960年代から、

バブルがはじけた1990年代頃までにかけ、

新宿の中心部のみならず湾岸部にも次々と高層ビルが建設されていった。

東京の昼間の熱い空気は、

以前は海風に冷やされ、気温もある程度抑えられていたが、

今では高層ビルに遮られ、湾岸からの海風が吹き込まなくなってきているのだ。

「1ヵ月平均の風速を見ると、1960年代~80年代まで東京の8月は3~4m程度だったのが、

1992年~93年ぐらいから2m台になっている」これはちょっとした気象に関するトリビアだが、

2007年に東京管区気象台の露場が大手町から皇居外苑北の丸公園に移された。

その背景には、大手町付近の市街地は高層の建物が密集して立ち並び、

気象観測に必要な環境が確保できないという理由があったという。

北の丸公園は森林公園として使用する目的から、

建物などの整備が制限されていて、

気象観測に必要な環境を将来長く維持できる適切な場所であると判断されたのだ。

まさにこのこと自体が、東京に風が吹かなくなったことを表している。 

前出のデータから類推するに、

「猛暑の常襲地域」と呼ばれる地方都市の状況も、似たようなものだろう。

日本の夏が異常に暑くなっているのは、

気候変動よりもむしろ都市構造の変化によるところが大きそうだ。

「ヒートアイランド」は目新しい現象ではなく、

以前から指摘されてきたもの、

足もとではそれが想像以上に深刻化しているということなのだろう。

つまり、温暖化の影響だけで日本が熱帯化しているとは、必ずしも言い切れない。

だとすれば、中長期的に都市計画を見直していくなど、

人間の取り組みによって猛暑を軽減できる可能性もあるはず。

人間自身が原因を創っていたとはねぇ~

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿