My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

環境省の騒音・低周波音調査について

2010-04-22 21:25:54 | 風車日記
過日、環境省が愛媛県伊方町、愛知県豊橋市及び田原市
で実施した風車から発生する騒音と低周波音についての
調査結果を発表しましたが、それを受けて「風車から健
康に影響する低周波音が確認された」という誤解を与え
るような報道をしたマスコミがありますが、完全にミス
リードだと思います。

環境省の調査では低周波音は測定されましたが、それが
人体に悪影響を与えるものだということは一切明らかに
なっていません。

また、発電用大型風車から低周波音が発生していること
についても今までも測定データにより確認されており、
問題なのはそれがどの程度の大きさで体調不良とどのよ
うな因果関係があるのかということです。

日本風力発電協会のプレスリリースには以下のように記
されています。

(*)調査結果からは、以下の3点が明らかになりました。
なお、一部の新聞報道におきまして、「発電用風車から健康
に影響する低周波音が確認された」という趣旨の記述があり
ましたが、今回の発表は、低周波音と健康被害のこうした因
果関係に関する結果や事実については言及しておりません。

1.20Hz以下の超低周波音は、4箇所の計測地点すべてが感覚
閾値に比べて十分に小さい値であると確認さ れた。
20Hz以下の周波数成分が、超低周波音の感覚閾値(人が感じ
取ることのできる最小レベル)よりも20dB程度小さく(百分の一)、
個人差(5~10dB)を考慮に入れても十分に小さい値である。

2.風車から発生していると見られる可聴音領域の騒音値変化
が測定されたケースがあった。
豊橋市を除く3箇所の計測地点では、風車の運転/停止により、
可聴音領域の騒音値変化が測定された。
豊橋市の計測地点では、風車の運転/停止による可聴音領域の
騒音値変化が測定されなかった。

3.今回の測定結果については、更なる調査・検討が必要である。
風が騒音計(マイク)に当たることで生じる風雑音により、強
風時に計測値が高くなる問題があるため、風雑音の影響を更に除
去することが必要である。風車近傍において特徴的な周波数成
分が見られ、この音源を特定する必要がある。

以上は転載ですが、詳しくは協会のホームページをご覧ください。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご教示下さい (昼寝仙人)
2010-04-23 23:04:25
下記ご教示願います。
 ".......感覚閾値(人が感じ取ることのできる最小レベル)よりも20dB程度小さく........."
なる表現がありますが、人体のどの感覚のThresholdのことですか?生理的、心理的なCategoryに区分する等、どの感覚かを詳細にご教示下さいます様お願いします。
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難しい質問だな (kynthm)
2010-04-24 01:00:16
昼寝仙人さん、お久しぶりです。

可聴域以下の音である超低周波音を感知する機構としては、振動感覚、加速度感覚又は聴感覚として感知するとか、単純に超低周波音も騒音と同じで耳で感知するとかいくつかの意見があるようですが、どの感覚か私には詳細にはわかり兼ねます。

というか何をおっしゃりたいのかよくわかりません。
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感覚閾値の質問理由 (昼寝仙人)
2010-04-24 08:53:17
この測定結果を見て、3ヶ所の値が極端に違うのに3ヶ所とも被害を訴えていることに疑問を持ち、このような質問をさせていただきました。原因は、環境省が示している感覚閾値なるものが大雑把すぎるのではないかと、素人ながら感じました。例えば、thresholdは、心理的と生理的、右脳と左脳.....で違うのではないのかな?です。
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個人的な感想ですが (kynthm)
2010-04-24 10:03:23
いくつかシンポジウムやセミナーに参加しましたが、測定結果や距離が極端に違うのにそれぞれ被害を訴える人が多いのは閾値が大雑把過ぎるのではなくて、むしろ心理的な要因が大きく作用しているのではないかと感じます。私の個人的な感想です。
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Unknown (昼寝仙人)
2010-04-25 13:11:16
と言う事は、生理的と心理的ではthresholdが違うことですか。と言う事は、参照値も違わなければならないと解釈します。
kynthm様 貴重な時間ありがとうございました。
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いえいえ (kynthm)
2010-04-25 17:13:07
「心理的」にまで配慮していたのでは、住宅から何㌔離れても風車は建てられなくなりますし、そもそもルールを作るのは無理ではないでしょうか。ですから参照値を違える必要はありません。
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Unknown (昼寝仙人)
2010-04-25 18:34:51
 ありがとうございましたと言って直ぐ、又コメントを述べるのは気が引けます。しかし、至る所で風力発電イコール騒音源のレッテルを貼られてしまっている風力発電開発の現状を見て、30年後の日本のエコエネルギー政策はどうなるかを心配している仙人の一人として、直接住民に接する行政マンならば、住民の気持ち(人間の本質)を理解して、木目目細かい気配りをお願いします。貴殿の『.....心理的にまで配慮していたのでは、住宅から何離れても風車は建てられなくなりますし、......』は、取り消して下さい。冬眠から目覚め、間もなく知床から旅に出ます。太平洋岸を南下する折には又お目にかかります。
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いえいえ (kynthm)
2010-04-25 19:42:50
心理的にも色々あります。3㌔離れて低周波の影響と言われたのでは配慮のしようがありません。直接住民に接しているからわかることもあるのです。
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Unknown (昼寝仙人)
2010-04-26 19:58:29
旅支度ができ、PCの電源を切ろうと思ったら貴殿のコメントがあったので一言。
 3kmが無謀なら、被害の無くなる距離は風車から何キロメートルですか? 貴殿が自分の管理している風車で測った適正な距離を機会があったらお知らせ下さい。もう一つ、貴殿の云う”心理的”なる定義は、一般的には”感情的”と言うものです。
 明朝5時、本土に向け旅立ちます。5月上旬には津軽海峡通過予定です。本土に入ったらブログ読ませて頂きます。お互い、エコエネルギー発展のために努力しましょう。
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紙一重 (kynthm)
2010-04-26 20:27:18
300㍍で問題が起きていない所もあれば、3㌔離れても問題があるという所もあるから難しいんです。当町の風車の例だと昼間常時人がいる事務所では問題は起きていません。
町内で問題になっている風車は最大900㍍ほどの所まで被害を訴えている方がいるようです。
適正な距離がわかるくらいなら苦労はありません。心理的も感情的も紙一重。

お気をつけて移動してください。
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