ふわふわ気分で

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「国民の映画」激オススメ~

2011-04-01 | 演劇
三谷さんの作・演出の舞台。
ナチスがユダヤ人迫害を始めたころの話。
この時期にこの話題は、けっこう辛かったけど、
世の中のシステムを考えるナイスタイミングかもしれません。
ネタバレあります。よろしくね。

「国民の映画」

作・演出:三谷幸喜
音楽・演奏:荻野清子
美術:堀尾幸男
衣装:黒須はな子
出演:小日向文世、段田安則、小林隆、白井晃、石田ゆり子、風間杜夫、小林勝也、今井朋彦ほか
PARCO劇場 3月24日ソワレ観劇


1942年のドイツ、ベルリン。
ナチスの宣伝大臣ゲッペルス(小日向)のホームパーティに集まったのは、
軍人、映画関係者たちばかりではなかった。
「風と共に去りぬ」に負けない国民の映画を作ろうというゲッペルスだが・・・

前半は笑いも多くて軽い感じ、でも後半はかなりヘビー。
登場人物多いけど、三谷さんの脚本はキャラの描き分けがうまいので、
それぞれの人物が輝いてました。

役者さんたち、みんなぴったしって感じ。
石田ゆり子さんのゲッペルス夫人が、かわいくてナイス。
と思ったら、そのラストのセリフが怖かった~

小日向さん、段田さん(ヒムラ―)小林隆さん(フリッツ)の3人がよかったです。
ユダヤ人ということが明らかになっても、誇り高いフリッツが素敵でした。

ヒムラ―が庭木の害虫、カイガラムシの生命を大切にするのに、
後半にユダヤ人全滅の計画を何のためらいもなく語る場面。
あそこ、ぞぞっとくる場面でした。

いつもだったら70年前の話ってことでワンクッションあるかもしれないけど、
3.11後だから、どうしても原発とリンクして泣けてきました。

原発の設置を決めた人たちは、近くの住民には、
ゼンゼン考えが及ばなかったんでしょうか。
この芝居のナチスの人たちのように、
人間が見えずに原発計画しか頭になかったのでしょうか。

舞台観劇後は、かなり落ち込みました。
どこぞの広告のように、日本は強い国、なんてノーテンキな気分にはなれません。

でも、いまわたしが出来ることをやるしかないと思ってます。
これからも大好きな舞台を観ていくつもりです。

なんか、決意表明みたいになっちゃいましたけど・・・
これからも三谷さんの舞台、追っかけますよ~
ふふ・・・

それにしても、三谷さんどうしてエーシーの広告なんかに出たのよ。
ふんっ・・・

「国民の映画」激しくオススメです
東京は3日まで。大阪4月6日~17日。横浜4月20日~5月1日。







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3 コメント

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つい、ここを見てしまいます(汗) (アヨドーヤ)
2011-04-02 08:54:39
演劇がお好きなんですね。
私は演劇はほとんど見たことがありません。
でも、ゲッペルスとかヒムラー、懐かしい名前です。
戦後世代ですが、s40年代までは第二次大戦の記録映画が
頻繁にTVで流れたものです。

>ヒムラ―が庭木の害虫、カイガラムシの…
>…何のためらいもなく語る場面。

これは怖いですね。私の中にもあるのだと思います。

>原発の設置を決めた人たちは…
>…人間が見えずに原発計画しか頭になかったのでしょうか。

2007年だかに共産党の議員が今回のような事故の危険性を国会で追及したそうですが、
自民党も東電も無視したそうです。
それがこの結果です。
先に紹介しました「原発・日本絶滅」にもその背景を書いています。

思い出しましたが、小学生の頃風変わりなラジオ番組がありました。
演劇と言うほどではないのですが、舞台で謎解きドラマを繰り広げると言うものでした。
毎週、事件が起き、俳優達が解決していくのを舞台から中継するのです。
小学生の私にもとても面白かったですよ。
返信する
補足 (アヨドーヤ2)
2011-04-02 09:29:55
>どこぞの広告のように、日本は強い国、

いい加減うんざりしますね。
声高になればなるほど白けますし、
胡散臭くなります。
返信する
いらっしゃいませ (くるみん)
2011-04-02 13:14:29
アヨドーヤさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

「原発・日本絶滅」予約しました。
スゴイ題名だけど、今となっては笑えないですね。
広瀬隆さんや小出裕章さんのもしました。小出さんのは希望が持てる内容らしい。

舞台はメチャおもしろいです。たまには眠いだけのもあるけど・・・
一度お試しください。世界が広がりますよ。

三谷さんのエーシー、よく聞いたら、非常時の時のために家族で集合場所を決めておきましょう、みたいなこと言ってました。
それは、正しいです。三谷さん。
大変失礼いたしました。

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