阪本順治監督の「闇の子供たち」観てきました。
「カメレオン」とは、180度違う映画でした。
予想していたより、ずっとよかったです。
タイでの人身売買、幼児売買春、違法な臓器移植をテーマとした作品です。
内容が内容だけに、躊躇していたけど、
思いきって観てよかったです。
もっとレアに刺激的な映画かと思ったけど、そうでもなかったです。
公式サイトを見ると、扱い方によっては、
かえって犯罪者を刺激することになることもあるそう。
内容はかなり重いです。
心臓移植手術を受ける日本人少年に、
事情を知らされず、生きたまま心臓を提供させられる少女。
幼児買春をする日本人は、ネットに披露したり。
日本人も絡んでるんです。
自分に関係ないから、こういう直視したくないことって、
世間にはいっぱいあるけど・・
知らないでいるよりも、知っているほうが絶対イイと、思いました。
被害者のタイの子供たちの眼の光の強さが、救いです。
もちろんドキュメントじゃないので、
演技しているのですが、自然でした。
オドオドしたり、泣き叫んでないのが、
ただの同情をさそうっていう映画じゃないことが、伝わってきました。
江口洋介さんの最後は、ちょっとショックでした。
宮崎あおいさんのだんだん強くなってくる女性が素敵。
これを撮り終えたら「篤姫」だったのかな。
タフだわ~
売春宿の客が、
みんなメタボで、お腹のタプタプしたヤツばかりなのが、
ちょっと笑えました。
こういうヤツは醜いんだ、というのも監督のメッセージですって・・・
ラストの水遊びの少女たちに、ちょっと癒されました。
阪本順治監督ってスゴイです。パチパチ。
激しくオススメの「闇の子供たち」みてね~