松たか子さんの「告白」観てきました。
コワイですねぇ~
原作は湊かなえさんのベストセラー。
はい、読みました。おもしろかったです。
監督は中島哲也さん。
映画も連続1位のヒットらしいです。
低い雲に覆われた校舎が、イイ感じです。
雨のしぶきなど、ハイスピード撮影でとてもきれいに撮影されてます。
話は原作通り。
もう少し変えてあるのかと思ったけど、イメージも大体同じ。
というか、あまりにも原作通りのことを正直に画像にしているので、
観客は想像力がいらない、って感じ。
客席は高校生が大勢観にきてました。
若い人相手だと、わかりやすい画面で描かないと理解してもらえないのかな。
これ、想像力で補ったり、
イメージを刺激されたりという作品になりそうな感じだったのに。
いじめや学級崩壊の暗い感じがあるはずなのに、生徒たちは底抜けに明るい。
その作りものの怖い状態が、リアルに、でもあっからかんと表現されてます。
あまりに淡白に表現されてるから、誰にも感情移入できない感じ。
こういう乾いたスタイルが監督の好みなのかしらん。
そのわりに、流れる血が何度も出てきたけど・・・
学校では皆と同じように行動しなければ、仲間外れになっていじめられる。
標的にならないように、ひっそり息をひそめて・・・
そういうのがイマの現実らしいです。
ベースにそういう状況を感じていたら、
教室の場面も、違う受け止め方をするのかもしれませんね。
最近観た映画の中では、
めずらしく観終わって爽快感ゼロの映画でした。
観終わって気分よくないけど、
観た若い子たちが、いろいろ感じ、考えてほしいと思いました。
松たか子さんは、舞台ほどぞぞっとはこないけど、
やっぱり素晴らしいです。
木村佳乃さんもふっきれた演技で、ちょっと見直しました。
生徒たち3人も、生き生きと演じていてすごくよかったです。
若い人たちに観てほしい「告白」
怖いものみたさの人にも、オススメ~