ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

2014年舞台総括後半とグランプリ発表

2015-01-09 | 演劇
はい、総括の続き行くわよ~

7月
「ブラックメリーポピンズ」
脚本・作詞・音楽:ソ・ユンミ、上演台本:田村孝裕、美術:二村周作、演出:鈴木裕美
 出演:音月桂、小西遼生、良知真次、上山竜司、一路真輝
 韓国産ミュージカル。心理スリラー。お話がよくできていてひきこまれました。
 ソファを中央に置いただけのセットもよかった。
「太陽2068」
 作:前田知広、演出:蜷川幸雄、美術:中越司。
 綾野剛くんと成宮寛貴くんのタッグが新鮮。黒木華ちゃんがいればベストだったのに。
 2階構造の舞台装置がおもしろかった。地下のブルーの世界がオシャレ。
「鎌塚氏、振り下ろす」
 作・演出:倉持裕。鎌塚氏シリーズ第3弾。
 三宅弘城さん、すっかり執事長の貫禄まで。ともさかりえちゃんがメイド頭に復帰。
 片桐仁さんと広田由里子さんの悪グループも悪いけどカワイイ。次回作も大期待。
「抜け目のない未亡人」
 作・演出:三谷幸喜。出演:大竹しのぶ、段田安則、高橋克実、浅野和之、岡本健一。
 大竹しのぶさんのワンマンショー。おもしろかったけど・・・
「ピーターパン」
 演出:玉野和紀。唯月ふうかちゃんのピーターパンに大貫勇輔くんのフック船長。
 ふうかちゃんの大フライングにびっくり。

 
8月
「タイトル・オブ・ショウ」
 ブロードウェイミュージカルを福田雄一さんが翻訳、演出。
 浦井健治くんと柿澤勇人くんのタッグ。アドリブ風のセリフの連発は楽しかったけど、
 本筋のお話はイマイチ。柿澤くんの同じような作品(メリリー・ウイロング・アロング)の方が好み。
「炎立つ」
 原作:高橋克彦、脚本:木内宏昌、演出:栗山民也、出演:片岡愛之助、平幹二朗。
 愛之助さんの骨太さが目立った舞台。歌舞伎の人って凄い。
 木内さんの脚本は無駄がなくてナイス。
「Rock the Ballet2」
 ラスタ・トーマスのダンスカンパニーの最新作。大貫勇輔くんも参加。目立ってました。
 プロダクション・マッピングがじゃまな場面も。

9月
「ヒストリー・ボーイズ」
 ロンドン発、演出:小川絵梨子、美術:堀尾幸男、出演:浅野和之、中村倫也、松坂桃李 
 浅野さんの老教師がシブくてよかった。知的な中村くんも好演。
 翻訳物で早口のところは意味がわかりにくかった。文学作品の引用も難易度高かった。
「アルジャーノンに花束を」
 原作:ダニエル・キイス、脚本・作詞・演出:荻田浩一。出演:浦井健治、安寿ミラ、良知真次
 再演のミュージカル。ヘタに演じると薄っぺらくなるような内容を浦井くんが真摯に。拍手。

10月
「炎 アンサンディ」
 作:ワジディ・ムワワド、演出:上村聡史、翻訳:藤井慎太郎、出演:麻実れい、中嶋しゅう、岡本健一
 レバノンを舞台に母の足跡をたどるミステリー風。ハードな戦争と血のつながりとは。
 ラストの非情な場面での麻実さんの語りが見事。今思い出しても胸をしめつけられそう。
「奇跡の人」
 原作:ウィリアム・ギブソン、演出:森新太郎、出演:木南晴夏、高畑充希、馬渕英俚可
 ヘレン・ケラー役には充希ちゃんが再演、アニー・サリヴァンには木南さん。
 美術も前年作とはイメージがオシャレに。充希ちゃんが格段にうまくなってました。この話やっぱり感動。
「ジュリアス・シーザー」
 原作:W・シェイクスピア、演出:蜷川幸雄、出演:阿部寛、藤原竜也、横田栄司、吉田鋼太郎
 ブルータスお前もか、のブルータスは阿部ちゃん。唆すのが鋼太郎さん。シーザーが横田さん。
 名演説をするアントニーが竜也くん、という豪華なガッツリ芝居。竜也くんがおいしい役だったかも。
 ブルータスとキャシアスの友情(愛情)場面が泣かせました。竜也くんもよかったです。
「靴」
 作・演出:倉持裕、出演:小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、愛名ミラ、金澤美穂、近藤フク
 ペンギン・プル・ペール・パイルズの新作。オーディションでの女性2人を主役に。
 ペンギンのいいところに若者効果でイキのよい舞台に仕上がりました。
 
11月
「紫式部ダイアリー」
 作・演出:三谷幸喜、美術:堀尾幸男、出演:長澤まさみ、斉藤由貴
 グリーンドレスの斉藤由貴VS紫ストールの長澤まさみの2人芝居。女流作家が飲んで本音トーク、
 と思ったらイマイチ深い話にはならず。お酒の名前がいっぱい出てきました。
「皆既食」
 作:クリストファー・ハンプトン、翻訳:小田島恒志、演出:蜷川幸雄、出演:岡田将生、生瀬勝久
 ランボーとヴェルレーヌの出会いと放浪、別離。岡田くん初舞台だと信じられない出来。大拍手。
 金髪パーマもカワイくて映画STのキャップとは思えず。ヴェルレーヌ来年30歳で禿げすぎ、老け過ぎ。
「スリルミー」
 原作・音楽・脚本:STEPHEN DOLGINOFF、演出:栗山民也、出演:尾上松也、柿澤勇人、松下洸平、小西遼生
 実話をもとにしたサスペンスミュージカル。2人とピアノ1台の緊張連続、ドキドキ舞台。
 柿澤くんと松也くんの新ペアが白眉。第二段階突入です。
 松也くんの力量がニューカッキ―発掘につながったらしい。
 感想ぜんぜん載せてないけど、通いましたね、スリミ。楽しかったです。
 いろいろ言いたいから、また載せるかもね。

12月
「星ノ数ホド」
 作:ニック・ペイン、翻訳:浦辺千鶴、演出:小川絵梨子、美術:松岡泉、出演: 鈴木杏、浦井健治
 2人芝居。カップルが日常生活の中で、違う選択をしたらどうなるというパターンをいくつか演じる。
 おもしろかったけど、難病はストーリー展開が読めて安易。黒髪の浦井くんがフツー感ありで新鮮。
「鼬」
 作:真船豊、演出:長塚圭史、出演:鈴木京香、白石加代子、高橋克実、江口のりこ、赤堀雅秋
 昭和初期の東北の寒村を舞台に、全編東北弁で。
 芸達者揃いなのにイマひとつの印象。ナゼかしらん。
「みえない雲」
 原作:グードルン・パウゼヴァング、訳:高田ゆみ子、台本・演出:瀬戸山美咲、
 出演:上白石萌音、陽月華
 映画「舞妓はレディ」のヒロイン萌音ちゃん主演。ドイツの原発爆発で避難する少女の話。
 萌音ちゃんピュアですごくよかった。作者本人の登場人物のウエイトが大き過ぎ。
「キレイ」
 作・演出:松尾スズキ、音楽:伊藤ヨタロウ、出演:多部未華子、阿部サダヲ、小池徹平、皆川猿時
 大人計画の再々演。多部ちゃんが立派な舞台女優さんに。
 阿部さんは控えめでした。猿時さんがハジケてました。
 大人時代の多部ちゃんのキャスティングは、ともさかりえさんか黒木華さん希望。
「ブエノスアイレス午前零時」
 原作:藤原周、脚本:蓬莱竜太、演出:行定勲、出演:森田剛、原田美枝子、瀧本美織、橋本じゅん、千葉哲也
 原田さんの声のパワーと森田くんの繊細さがナイス。ヒロインの現在と過去を並列。
 老女重視の話にしてほしかった。原作にないブエノスアイレスの話はベタすぎる。
「海をゆく者」
 作:コナー・マクファーソン、訳:小田島恒志、演出:栗山民也、出演:小日向文世、吉田鋼太郎、
 浅野和之、大谷亮介、平田満。アイルランドのクリスマスイブのダメ中年男たちと謎の男(悪魔?)
 男だけの贅沢なガッツリ舞台。小日向さんの謎男もチャーミングでよかったな。
 最後はちょっとほのぼのと。
「ショーシャンクの空に」
 原作:スティーヴン・キング、翻訳:小川絵梨子、美術:松井るみ、演出:白井晃、出演:佐々木蔵之介、 
 國村隼、板尾創路、小林勝也、三浦涼介。刑務所が舞台、無実の男と囚人たちと刑務所所長。
 映画にもなったよくできた話で最後まで引き込まれた。主役の蔵之介さんはちょっとお疲れみたい。
 ラストがもっと感動的かなと思ったけど・・・でも、後味がよかったです。

けっこういっぱい観てますね。
ヘビーな作品が多くて満足でした。
すぐ忘れてしまうようなライトなのは載せてません。
あ、なんかエラソー。ゴメン。

藤原竜也くんと柿澤勇人くん本人と出演作品は別格なので、採点外ということで、
「むさし」「海辺のカフカ」「ジュリアス・シーザー」「スリルミー」は外しますね。

グランプリ作品賞は「炎 アンサンディ」
次点「ビッグ・フェラー」「わたしを離さないで」「アルジャーノンに花束を」

個人賞は文句なしに「炎 アンサンディ」の麻実れいさん。
新人賞は「皆既食」の岡田将生くん。
特別賞に尾上松也くん。
おめでとうございます。パチパチ・・・

以上、選ばれた方も選ばれてない方も、みなさまお疲れさまでした。
いっぱい楽しませていただいて、ありがとうございました。

今年も頑張ってくださいませ。
もちろん、わたしもガンバッて観劇しますよ。
うふ・・・