ふわふわ気分で

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『海辺のカフカ』村上春樹著と舞台

2014-07-11 | 柿澤勇人
5日に赤坂ACTシアターで千秋楽を迎えた舞台「海辺のカフカ」の原作本。
何度か読んでるけど、改めて読んでみました。

いやぁ~おもしろかった。
ほとんど一気読み。
スゴイぞ、村上春樹。
今さらスゴイと言われても・・・だけど。

舞台台本はフランク・ギャラティさんという方らしいけど、
村上ワールドをうまく表現してますね。
前にも書いたかもしれないけど、ホント舞台用へのとりあげ方が上手い。

特にジョニー・ウォーカーの残虐シーンと、
アイヒマンを並列するの、ナイスです。

ジョニー・ウォーカーさんの『マクベス』の台詞のとこは、ちょっとゾクゾクしましたね。
再演は手を洗う仕草付き。
ちょっと古い訳だと思ったら、福田恆存さん訳だそう。

ただ、父親の予言(呪い)
「お前はいつかその手で父親を殺し、いつか母親と交わることになる」
が、すっぽり台本からは抜けちゃってるのは、ナゼなのかな。
ギリシア悲劇を持ってきたくなかった、とか?

ここ、けっこうポイントだと思うのに・・・

6月の公演のさいたま芸術劇場と7月公演の赤坂ACTシアターでは、変更がありました。
かなり短くなってました。
多分、海外では公演時間あまり長く出来ないので、
短くした海外バージョンなんでしょうか。

カフカくんにさくらが、してあげたシーンも大胆にカットされてました。
あそこ、原作読んで結構重要な場面だと思ったけど・・・
土星マークみたいな派手なセットだけは、登場しました。
赤坂の初日に土星くん見た時、てっきり出番間違えてるのかと思いましたよ。
えっ?早いよ、早いよ。って心の中で叫んでました。
はは・・・

その後すべてカット。
寝袋でカフカが寝るところから、
カラス、柿澤勇人くんの出演シーンもカットされてました。
ステキなシーンだったのに、残念。

舞台でイイ味だしてたホシノくん。
原作では、あれからも大活躍するのがおもしろかったです。

それから、
森に潜んでる日本兵が、逃げた理由を述べるとこ。
外地に連れていかれて、人を殺したり殺されたりするのは嫌だという場面。
初演では、過去の話だと思ってたのに、
2年たったら、なんとレアな話題になってましたよ。
びっくり、というよりコワイ世の中・・・

村上春樹さん、ナイスですよ~
もちろん舞台「海辺のカフカ」もね。
北九州は11日から13日(日)まで公演してます。
強くオススメ~
ゼヒゼヒです。