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「ビッグ・フェラー」超オススメ~

2014-05-30 | 演劇
「幽霊」がステキだった森新太郎さん演出。
内野聖陽さん、浦井健治くん、成河くん出演の舞台と聞けば期待高まります。
はい、期待以上でした。
ネタバレありです。よろしくね。

「THE BIG FELLAH  ビッグ・フェラー」
作:リチャード・ビーン
翻訳:小田島恒志
演出:森新太郎
美術:二村周作
出演:内野聖陽、浦井健治、成河、小林勝也ほか
世田谷パブリックシアター 5月28日マチネ観劇


舞台はニューヨーク。
1972年から2001年までのIRAに属する男たちの物語。

IRAって、アイルランド共和軍ね。
爆弾事件を起こしたりするグループで、
怖そう~な話かなと思ったけど、笑いも濡れ場もある舞台でした。

登場人物の性格がしっかりしてて、キャラが立ってるという感じ。
だから、セリフが素通りすることなく、
心の奥にまでしっかり届きました。

それに海の向こうの話かと思ってたけど、
けっこう普遍的というか、私たちが置かれてる場面にぴったりのセリフもいろいろ。

正しい言葉はおぼえてないけど、ニュアンスだけで、
「その殺戮に道徳的な意味は何か」とか、
「人を殺したけど、殺さなければ自分が殺されてた」
「自分で考えずに、人に命令されるままに動くのか」
みたいな、今の日本にグッドタイミングのが多数。

役者さんたち、オールナイスでした。
森さんが、スケジュールの空くのを待ってたという成河くんが、
生き生きしたお調子者だけど、暗いものを持つ男を好演。
スゴイセリフ量でした。

無口な消防士の浦井くんもよかったですね。
恋人を殺されても、黙ってこらえて・・・表情がよかった。
ラストの2001年9月11日の朝のシーンもスゴク印象的。

内野さんのコステロの貫禄もさすがでした。
内野さん、喜劇でなくシリアス舞台で輝きます。

それにしても、バスルームでの1発の銃声。
あれ、コステロは殺されてないんでしょうね。
マイケル(浦井くん)がコステロをやってしまう、なんてのはおもしろくないよね。
想像力がいろいろ広がって・・・
こういうの楽しい。
うふ・・・

「ビック・フェラー」超オススメです。
6月8日まで、世田谷パブリックシアターで。

写真はチラシとパンフ。