余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

なんとなく

2021-06-28 23:27:15 | リンゴのいろ(短歌)
なんとなく
どうしようもなく
潮と波
光のダンス
海を見に行く
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2021-06-23 23:08:42 | マイブック(や~わ)
「男」
      柳美里 著

物語は柳美里がポルノ小説を書いてみないかと
副編集長に言われたことからはじまる。
あいだに挟まるポルノ小説ふうは単調だが、
からだの部分を語るのはポルノグラフィはみせる。
ひとは生きもの。
生きものであることからはじまる。
言葉を持ったことからはじまる。
目、耳、爪、尻、唇、肩、腕、指、髪、
頬、歯、ペニス、乳首、髭、脚、手、声、背中。
なににふれているだろうか。
なににふれただろうか。
男がいて、女がいて、男はいる、女がいる。


コロナ。
この世界でやさしさを持っていられるだろうか。
やさしさとはなんだろうか。
夢はやさしくなりたい。
ある本のことばにあった。
明らかになにかがこころに兆している。
やさしさがないからそう思うのだろうか。
ねがわくば、本心を花びらにいだかれ。
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枯れ葉が

2021-06-23 22:43:39 | リンゴのいろ(短歌)
枯れ葉が
気付かない間に
さりげなく
横切ったのものは
光の粒子
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足跡を

2021-06-22 23:09:38 | リンゴのいろ(短歌)
足跡を
辿れば君に
会えるかと
山を見上げて
大声発す
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水辺のゆりかご

2021-06-22 22:55:56 | マイブック(や~わ)
「水辺のゆりかご」
      柳美里 著

あとがきにあるように、
エッセイであり小説であり自伝であり
そして物語である。
在日韓国人として生まれたことからことから
はじまり、
個と集団、親との軋轢。
不幸は罪を生む。
罪はやがて自身のすべてを満たし
死を望む。
視るものすべてを。
自意識過剰の檻のなかをこぼすのは
感情の坩堝。
涙はどうしてあるのだろう。
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