いつも鏡で見ていた自分
今日は違って見える
左右がアンバランスの不恰好
何を失ってしまったのだろう
毎日携えている鏡の中の顔は
切り崩されたステンドグラス
それでも光で色が映える
歪なもの
この顔は
どうせ誰にも愛されない
私は毒を塗る
頬に眉に鼻に唇に
舌に残る微かな色香は
最後に余った支え
別れの言葉を鏡におくる
思い出せる最高の
過去の私に毒の唇を交わして
幻に沈んでいく
私が私を望むために
清らかすぎる毒を飲む
桜に何を想い描く
花びらは鮮やかに咲き
恍惚を与えてくれる
幻想の入口
短くおえる
散っていく艶やかさ
色っぽいなで肩は
時空の針を少しだけずらし
あなたの姿が色をつけて
ソコニアル
唇は
万有引力の法則でなりたっている
全ての物事、宇宙の有形
そして唇
引き合うものは互いを選び
結び
二つの位置は互い合わせ
遠くで見るハートの形態
万有引力の引き合う力
いつでもあなたに引かれ続けるのは
赤の魅惑のせい
青の温度と二つの灯りをは合わさり
再会する季節をぬらす
唇は万有引力によって
導かれていく
あなたの好きなもの
雨
僕の嫌いなもの
雨
これがふたりの接点
雨
窓の滴がながれる
あなたの好きな
僕の嫌いな