余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

渦潮を

2021-06-21 23:41:14 | リンゴのいろ(短歌)
渦潮を
見すぎていると
呑み込まれ
鼓膜をふさぐ
狂う恋しさ
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かたちだけの愛

2021-06-21 23:39:02 | マイブック(は)
「かたちだけの愛」
      平野啓一郎 著

主人公相良郁哉、あいらいくや。
どうしてもさがらと読んでしまう。
うーん。
出合った言葉を変えるのはむつかしい。

相良はデザイナー。
事故を目撃したところからはじまる。
女性の脚が車の下敷きになっていた。
女性は脚を切断することになる。
その女性の義足を作ることから
ふたりの関係性が育っていく。
育っていくことは育んでいくこと。
育む過程は巡る感情がうずまく。
怒涛の展開。

こんな言葉があったことを思いだす。
食べ物に好き嫌いがあるように、
人同士でもおなじようにどうしても嫌いな人がいて、
どうしても好きな人がいる。

時間を費やすということは果実である。
法外な時間をひとは想像する。
印象的な文章。
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