余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

泣けれたら

2021-06-09 23:27:10 | ウイルス時代(短歌)
泣けれたら
どれほどいいと
あああああ
涙はでずに
六月のなか
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腕も足も

2021-06-09 23:24:13 | ウイルス時代(短歌)
腕も足も
鷲掴みにされている
口角は囀りを忘れて
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朗読者

2021-06-09 23:20:54 | マイブック(さ)
「朗読者」
      ベルンハルト・シュリンク 著
              松永美穂 訳

朗読という行為はむつかしい。
どんな声で読めばいいのだろう。
どんな抑揚をつければいいのだろう。
会話のようにはいかないし、
役を与えるのは大変だ。

15歳のぼくは恋に落ちた。
ハンナという女性に。
36歳の年上でストッキングをはく姿をみた
その時から。
ふたりで過ごしたある時からハンナに朗読をしはじめる。
ハンナは夢中に本の物語のなかの人たちをそれぞれおもう。

それからいっぺんに場面はかわる。
戦争の裁判へと。

ふたりの関係はつかずはなれず、
ハンナ・シュミッツ、ミヒャエル・ベルク、
ふたつの物語が交錯する。
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