余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

月夜の森の梟

2024-03-28 22:35:04 | マイブック(か)
「月夜の森の梟」
      小池真理子 著

かなしみのつまったエッセイ。
自然の音を聞きながら。
自然の光、または闇によって研ぎ澄まされながら。
夫の小説家の藤田宜永の死別から、
すこしの時間が経ってから書きつらねた言葉。
逃れられない病、いなくなった空間の孤独、
共に過ごした出来事があらわれて、
見詰めてしまう空虚な時間。
ながれていく季節。
そして今日、いま、明日を生きること。
朝の真昼の夜のひかりを浴びて。

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