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余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

うつ病九段

2020-12-02 23:56:12 | マイブック(さ)
「うつ病九段」
      先崎学 著

棋士がうつ病になったおはなし。
兄は医師。
奥さん子供あり。
自身を見詰めるのは他者を見詰められるのだろうか。

解説の言葉が残る。
他者を完全に理解することは不可能だ。しかし、他者を理解するという「不可能の可能性」に挑むことを、われわれは放棄してはいけないのだと思う。

他者、自身以外のひと。そのつながり。

仁王

2020-12-02 23:52:09 | 花弁の詩
二つの気高き鬼は
見定めるため門に立つ
何にも負けぬ心の奥に火を灯し
火は内臓を包み
魂を揺さぶる
泪で消えることのなく
金棒の重さも硬さも凄いのです
天へ昇る龍のごとくの顔をし
全てを脅かす声を発すれば
僕の全ては輝きだす
腰に帯びた剣が共鳴する