余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

優しくなりたいな

2020-12-29 22:14:56 | 花弁の詩
さるマネをしながら歩いている
ベンチにすわってウキウキと
春のそよ風がさわやかに
冬に去っていったあの人
あの人が青空に浮かんだ
おさるは赤いお尻をなでる
短い毛をなでる
思い出し笑いを照れ臭く
おさるの頬はお尻の色
あの人に会いたいな
あの人をひっかいちゃったんだ
だから去っていったんだ
もう一度会いたいな
一目だけでも
嫌われちゃったかな
僕のお尻のせいかな
春の花が風で揺れている
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メレンコリア

2020-12-29 22:11:56 | 花弁の詩
人の言葉を借りて歌う
切ない瞳は薄ブルー
冷たい唇は薄ピンク
なびく髪は戦いの色
孤独の花が淡い光に照らされている
傍には待宵草が輝き
いつかの秋を夢に見る
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空色

2020-12-29 22:07:19 | 花弁の詩
この世界はきっと空色
綺麗だね
悲しいね
あの時の空の色
君の笑顔
君の泣き顔
ふたりの伸びた影
綺麗だね
とても
空色になる物語

後悔などしていない
走り続けた道だから
誰にも教えてあげない
僕の辿ってきた忘却の道
きっと誰も信じない
ドラマチックな空の色
この傷痕も
願いが空に響いている
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レベル

2020-12-29 22:03:52 | 花弁の詩
呼吸が激しく乱れている
息苦しさが蓄積される
体温が沸騰していく
興奮の赤と
歓喜のオレンジと
狂乱の緑と
孤高の青とが混ざり合わさり
中心の目玉は光の眩しさへと
溶け合わさっていく
壊れやすいものが殻を破る
強さが呼吸を乱している
弱さが細胞を揺さぶっている
守り続けるため
自分を
そして愛する人を
レベルが身体から浮かび上がる
残された手の中の力は
痛みと高みを掴むため
未来のレベルにまたがった
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美味しいよ

2020-12-29 21:54:30 | リンゴのいろ(短歌)
美味しいよ
あなたが淹れる
紅茶をのむ
あなたがくれる
紅茶が好き
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