さるマネをしながら歩いている
ベンチにすわってウキウキと
春のそよ風がさわやかに
冬に去っていったあの人
あの人が青空に浮かんだ
おさるは赤いお尻をなでる
短い毛をなでる
思い出し笑いを照れ臭く
おさるの頬はお尻の色
あの人に会いたいな
あの人をひっかいちゃったんだ
だから去っていったんだ
もう一度会いたいな
一目だけでも
嫌われちゃったかな
僕のお尻のせいかな
春の花が風で揺れている
人の言葉を借りて歌う
切ない瞳は薄ブルー
冷たい唇は薄ピンク
なびく髪は戦いの色
孤独の花が淡い光に照らされている
傍には待宵草が輝き
いつかの秋を夢に見る
この世界はきっと空色
綺麗だね
悲しいね
あの時の空の色
君の笑顔
君の泣き顔
ふたりの伸びた影
綺麗だね
とても
空色になる物語
後悔などしていない
走り続けた道だから
誰にも教えてあげない
僕の辿ってきた忘却の道
きっと誰も信じない
ドラマチックな空の色
この傷痕も
願いが空に響いている
呼吸が激しく乱れている
息苦しさが蓄積される
体温が沸騰していく
興奮の赤と
歓喜のオレンジと
狂乱の緑と
孤高の青とが混ざり合わさり
中心の目玉は光の眩しさへと
溶け合わさっていく
壊れやすいものが殻を破る
強さが呼吸を乱している
弱さが細胞を揺さぶっている
守り続けるため
自分を
そして愛する人を
レベルが身体から浮かび上がる
残された手の中の力は
痛みと高みを掴むため
未来のレベルにまたがった
美味しいよ
あなたが淹れる
紅茶をのむ
あなたがくれる
紅茶が好き