栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ちょっとおかしい、福岡のガソリン価格

2010-05-15 23:47:26 | 視点
 最近、福岡市内のガソリン価格がおかしい。
まるで価格統一でもしているように、どこも皆同じだ。
本来、系列が違えば販売価格は違うはずだが、皆同じ価格というだけでなく、値上げをするときも一斉に行っている。

 こうした傾向は約1年前から起きている。
それまではエッソとモービル、エネオスはそれぞれ価格が違っていた。
値上げするにしても値上げ時期にタイムラグがあった。
ところがいまはタイムラグもない。

 なぜ、こうなったのか。
その背景にエネオスの合併が関係しているかもしれない。
最近もエネオスとJOMOが合併したように、いまやエネオスは巨大な組織になりつつある。
たしかに以前と比べ、系列の数は減少している。
だから価格が横並び、ということも考えられないではない。
それならエネオスの販売価格は全国同じでもよさそうだが、そうではない。
全国は無理としても同一県、あるいは同一エリアは同じ価格でもよさそうだが、やはりそうでもない。

 かつて福岡市内のガソリン価格は他県より安かった。
それがいまでは逆で、岡山県や兵庫県で入れた方が安いのだ。
ガソリンの販売価格は競合店の有無で変わることはよく知られている。
ところが、いまではそれもなくなっている。
かつては競合だった店同士も、いまやなにもなかったかのように市内の同一価格で販売しているのだから、やはりこれはちょっとおかしい。
他県でこういう状態にお目にかかることはないから、福岡の状態が異常なのは間違いない。
もし、カルテルを結んでいるなら独占禁止法違反だろう。
ここは一つ公正取引委員会に調査して欲しいものだ。

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