栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

ビンの底を抜き、光らせることに執念を燃やす男(2)

2010-04-15 16:43:50 | 視点
 それから数年後--。
今年、「アロマボトルランプ」の写真と「底抜け光房」という文字が入った年賀状が届いた。

 それはなんとも幻想的な光景だった。
暗闇の中で黒いビンの周囲に描かれた絵が光で浮き上がるのだ。
それだけでインテリアとしての役目は十分果たしている。
しばらくすると、アロマのほのかな香りが室内に漂ってくる。
光と香りで1日の疲れが癒され、リラックスしてくるのが分かる。

 アロマランプといえばアルコールを燃やす型のものが多いが、
1.これは電球の熱でアロマオイルが溶け、香りを発していく仕組みであり、火を使わないので火災等の心配がないのが一番である。
2.アロマオイルはビンに入れられた水の中に適量垂らす方式のため、香りの濃度が調整できる。
3.ビンに水を入れるというと、電気との関係を心配する人がいるかもしれないが、実は電球と水は直接触れないから安全。
 彼がビンの底をきれいに切り抜くことにこだわった理由の一つはここにもあるのだ。
4.ビンの周囲に描く絵は自作のオリジナルで作れるし、デジカメ写真などを貼り付けてもいい。
 絵はビンを削って描くエッチング。

 当初は洋酒の空きビンを再利用していたが、常に一定数を確保するのが難しいため、現在はガラスビン業者から黒いビンを仕入れて使用している。
 黒いビンといっても材料そのものが黒くては光を通さないのでランプにならない。そのため透明なビンを黒く塗るわけだが、塗り方にムラがあると光が漏れるので、表面を黒く塗ったビンを仕入れることにしたのだ。

 とにかくここまで超スローペースで来ている。
タクシーに乗務しながらだから仕方ないとはいえ、そうしたハンディを逆手に取り、小ロットでも作り置きして販売する方法を取ろうとしないところが面白い。

 これは逆転の発想で、手作りで、オリジナルという点にこだわり、不利な条件を有利に変えたといえる。
 ガラスビンの周囲に描く絵は客から提供してもらい、それをエッチングでガラスビンに描いて(削って)いくから、まさに世界に一つしかないオリジナル作品のボトルランプだ。
 しかもエッチング加工はプロとのコラボレーション。作品の質にもこだわり、レベルの高い製品に仕上がっている。
 4月17日(土)のリエゾン九州の例会に現物をいくつか持参し発表するので、興味がある方はぜひ参加を。

パナソニック EH-SA90専用アロマオイル(約10mL)真正ラベンダー EH-4S01

Panasonic

このアイテムの詳細を見る


   --「世界に一つだけのアロマボトルランプ」の発表--

●日 時: 4月17日(土)13:30 ~ 17:00

◎場 所:正友ビル5F
(福岡市中央区天神4丁目5-20)
       
       日本銀行(昭和通り沿い)とガーデンパレスの間の道を浜の方
    (須崎公園の方)に進む。
       「ほっともっと」の先の「光ビル」の向かいのビル。

●内 容:

企業発表
  「世界に一つだけのアロマボトルランプ」

   発表者:そこぬけ光房代表・執行生滋 氏
       作品は同社のHPに載っています。
         http://www.sokonukekoubou.com

勉強会
  「知らずに損している保険請求の話」



●例会参加は誰でも可能です。(但し、事前に参加申し込みをして下さい)
  参加費用:会員は 1,000円。
非会員は 2,000円。



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