栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

当初から怪しさを感じていた近未来通信

2006-08-29 11:25:46 | 視点
投資配当“自転車操業”新規資金を分配…近未来通信 (読売新聞) - goo ニュース

 どうも実態がよく分からず、以前から要注意に分類していたが、やはりという感じだ。
 なぜ要注意だと思ったかというと、
1.オーナー募集広告ばかりで利用者募集広告・チラシの類を目にしたことがない。

2.同社の支社が東京、関西、九州しかなく、中部支店開設も平成17年になってであり、主に九州でオーナーを募集している風があった。

3.利用者が増えてはじめて会社が回っていくはずなのに、当初から有名タレントを使った派手な広告を行っていた。

4.IP電話通話料のメリットは双方が同じIP電話を使って初めて享受できるのであり、利用者増が普及の決め手になる。
 にもかかわらず、利用者増を図っている動きが見えなかった。

5.IP電話はすでに既存電話業者も参入しており、後発組が新規設備投資を伴って参入するにはリスクが大きすぎる。

6.スカイプが急速に広がりを見せる中、わざわざIP電話を単独契約する需要があるとは思えない。

 今回、東京国税局の調査で所得隠しも発覚し、数億円の追徴課税もされたようだから、今後の成り行きが注目される。

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