福岡県産業デザイン賞応募商品展示会での気になった商品

 9日、西鉄グランドホテルで開催されていた「第13回福岡産業デザイン賞応募商品展示会」という長ったらしい、名称からだけでは目的がよく分からない(関係者には分かっているのだろうが)展示会に行ってきた。
 午前中はマリンメッセで開催された「しんきん合同商談会」に足を運び、午後3時頃にこちらに寄った。
阿津坂商事の阿津坂さんに声を掛けられていたからだ。


 阿津坂商事の商品は「メディカルパネル」。簡単に説明すると防音間仕切りパネル(写真上)だ。このパネル内に座ると周囲の騒音が遮断され、パネルの前に座っている人(例えばドクター等)の話し声が聴きやすくなる。しかも折り畳み式なので、不要な時はコンパクトに折り畳んで隅に置くことができ、場所を取らないのも特徴。


 これは段ボールで作った「折りたたみ式ポータブルトイレ」。九州大学芸術工学研究院・佐藤優教授の企画を九州パッケージが
製作したもの。
 阪神・淡路大震災の時から組み立て式のポータブルトイレの必要性を痛感していただけに、この商品は面白いと思う。
現代社会で一番困るのが排泄物だ。東日本大震災の時でも問題になったが、女性はトイレを我慢し膀胱炎などにかかる例も多いという。
 用途は色々あるが、問題は販売ルートと販売力だ。
製造業はこの2つが弱いだけに問題だが、販売力のあるところと組めば道は開けるだろう。


 この商品は籐製のリラックスチェア。「~おうちでリゾート~ゆったり籐リラックスチェア」というのがキャッチフレーズのようだ。
「~おうちでリゾート~」というキャッチフレーズは果たしてどうか、と思ったが、感心したのは価格設定と販路をきちんと考えていたことだ。
 鹿田産業の所在地は八女郡広川町。まあこんな言い方をすれば失礼かもしれないが、地方の製造業の製品は先に製品ありきで、価格や販路は後から考えるところがほとんどだ。作るだけ作ってどこに売ればいいか分からない、価格はいくらがいいだろうか等々。
 その点よく考えていたのには感心した。しかも価格は妥当な線だったし、話を聞くと価格面での戦略がしっかりできていた。


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