今日会ったお客様との話。
お客様「酒造りが一人前にできるようになるには何年くらいかかりますか?」
なかなか答えが難しい。色々な要素があります。
思うに、日本酒を造る製造工程を覚えることは、案外に早いかもしれません。本を読んで、現場を体験し、他人に説明できるくらいのことは難しくありません。この後、「では、自分の蔵ではどうやっているのか?」「それは何故か?」を考えるとどうでしょう。そして「毎年同じようにすればいいのか?」「同じように造れば出来たお酒も同じなのか?」これまた核心をつく質問で、答えは「No」ですね。つまり毎年が一年生。臨機応変に対応していく必要がある仕事なのですね。殊に自然、生き物が相手ですから。
職人の世界でよく言われる「経験」と「勘」。こればかりに頼るマイナスイメージではなく、これをおろそかにしてはいけないという考えが、杜氏と一緒に仕事をすればするほど強くなります。合理化・効率化を目指す最近の考え方とは、すこし逆行するかもしれませんが。
写真は暖気樽を抜いてしばらくした酒母の表面です。暖気樽で真ん中あたりを部分的に温めた結果、周囲と明らかに違う様相になってます。目では見えませんが、中心部と周辺部では、酵母の働き、元気度が違うようです。よく「みる」こと。意味によって漢字は違うようで、酒造りの「みる」はどれだろう?観察する?判断する?試みる?調べる?診察する・・・(は違うか)
理論だけじゃない。今日もいろいろな状態の酒母、もろみを「みて」経験値を上げていかなきゃ。
お客様「酒造りが一人前にできるようになるには何年くらいかかりますか?」
なかなか答えが難しい。色々な要素があります。
思うに、日本酒を造る製造工程を覚えることは、案外に早いかもしれません。本を読んで、現場を体験し、他人に説明できるくらいのことは難しくありません。この後、「では、自分の蔵ではどうやっているのか?」「それは何故か?」を考えるとどうでしょう。そして「毎年同じようにすればいいのか?」「同じように造れば出来たお酒も同じなのか?」これまた核心をつく質問で、答えは「No」ですね。つまり毎年が一年生。臨機応変に対応していく必要がある仕事なのですね。殊に自然、生き物が相手ですから。
職人の世界でよく言われる「経験」と「勘」。こればかりに頼るマイナスイメージではなく、これをおろそかにしてはいけないという考えが、杜氏と一緒に仕事をすればするほど強くなります。合理化・効率化を目指す最近の考え方とは、すこし逆行するかもしれませんが。
写真は暖気樽を抜いてしばらくした酒母の表面です。暖気樽で真ん中あたりを部分的に温めた結果、周囲と明らかに違う様相になってます。目では見えませんが、中心部と周辺部では、酵母の働き、元気度が違うようです。よく「みる」こと。意味によって漢字は違うようで、酒造りの「みる」はどれだろう?観察する?判断する?試みる?調べる?診察する・・・(は違うか)
理論だけじゃない。今日もいろいろな状態の酒母、もろみを「みて」経験値を上げていかなきゃ。