まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

もうすぐ冬至

2015年12月18日 | 日記

所用があって自転車で出かけた。
冬将軍の到来とかで北風がピープー吹く寒い日だった。
オジサンはパッチ着用であった。(笑)



あまり馴染みのない道を走っていると
遠くに煙突が高々と聳え立っているのが見えた。
一瞬、何かの工場かと思ったのだが「富士の湯」という文字が見えた。



なかなか立派な店構え(?)の銭湯であった。
今どき瓦屋根の銭湯なんて相当めずらしいのではなかろうか。
そう言えば銭湯なんてずいぶん行ってないなあ・・・
日本はウサギ小屋マンションの窮屈な「内風呂」が当たり前になって
昔ながらの「銭湯文化」がすっかり廃れてしまった。



昔はここから富士山がよく見られたに違いない。
ひょっとして浴室の壁にも堂々たる富士山の絵が描かれているかも・・・
そう思ったら、ひと風呂浴びたいような気がしたが
残念ながら午後四時開店であった。



そうか、もうすぐ冬至だなあ・・・
この季節、江戸の昔から銭湯には必ず「ゆず湯」という風習があった。
ゆず湯に入ると一年間は風邪をひかないと言われ
子供の頃はよく家族と行ったものである。
大きな湯ぶねにプカプカ浮かぶ柚子の香りを楽しみながら
思い切り足を伸ばす気分は最高だった。



それにしても巨大な煙突である。
高さ2、30メートルはあるのではなかろうか。
道行く人はボーッと煙突を見上げる怪しげなオジサンの姿を
何度も振り返っていた。(笑)



銭湯の真向かいの家の庭に
鈴なりに実がなった柚子の木があった。
まさか冬至の日はこの柚子を湯ぶねに放り込む訳でもないだろうが
よく出来た「オチ」ではなく、全くの偶然である。(笑)