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まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

辰野金吾ブーム

2012年10月16日 | 日記

打ち合わせの途中に東京駅を通過。
最近は何かと話題となる機会が多くてテレビでもよく見る。

10月1日に復元・改修工事が終わって新装開店した東京駅。
オープン前にも一度、通りかかったついでに写真を撮ったことがあるが
その後も大変な騒ぎになっているらしい。

とにかくカメラを構える人が多い。
最初は誰かタレントでも来ているのかと思ったが
皆さん、真新しい駅舎に向かって思い思いに写真を撮っている。

今やすっかり東京の「新名所」になった感がある。
やはり旅行者が多いが、近所のOLやサラリーマンらしき姿も目立つ。



私のような乗り換え客も含めて
東京駅は一日に100万人以上の人が利用するが
オープン後は4割以上も利用客が増えたと言うからスゴイ!
消費拡大も期待できるのではないか。

左右にドームを備えた独特の赤レンガ駅舎が100年の歳月を経てよみがえった。
設計は日本の洋風建築の開祖とも言える建築家・辰野金吾。
日銀本店をはじめ数々の名建築を残しているが
いま、その作品が再び注目を浴び、ちょっとした「辰野金吾」ブームだと言う。

ご覧の通り、いかにも「明治の元勲」といった気骨あふれる風貌である。
実際、肥前国・唐津藩の武士の家柄だったらしい。
工部大学校(現在の東京大学工学部)を卒業後、ロンドンに留学。
帰国後、英国で学んだ建築技術をいかんなく発揮し
日本の文明開化に大いに寄与する。
辰野博士の作品は全国各地に点在するが、私の出身地である関西にも多い。

中でも「奈良ホテル」は代表作の一つだ。
和洋折衷のクラシカルなフォルムは古都・奈良を象徴する高級ホテル。
泊ったことはないが名物の朝食「茶がゆ」は絶品である。

大阪・中之島のシンボル「中央公会堂」もそうだ。
ちょっと東京駅に似ている。
昔、亡くなったシナリオ作家仲間の追悼映画界をここで開いたことがあるが
とにかく重厚で心地よい空間だった覚えがある。

南海電車の「浜寺公園駅」も有名だ。
いかにも洋風建築を思わせる駅舎は東京駅よりも歴史が古く
私は辰野金吾の最高傑作だと思っている。
堺市の浜寺公園は古来、美しい白砂青松が続くリゾート地で
その海岸の風景とモダンな駅舎がみごとにマッチしている。

打ち合せが終わった夕方
再び東京駅の前を通るとすっかり夜の雰囲気だった。
秋の日はつるべ落とし・・・本当に日暮れが早くなったなあと空を見上げる。
夜はライトアップしているという話も聞いたのだが・・・

高層ビルと赤レンガの駅舎が一つに溶け合ってなかなかの夜景である。
駅の建物はやはり旅情をかきたてる独特な雰囲気があって
このまま夜行に揺られてどこかへ行きたいなあ・・・と
しみじみ思うオジサンであった。


フリマとススキ

2012年10月15日 | 日記

秋は公園でさまざまなイベントが催される。
昨日は恒例の「フリマ」だった。

まあ、大変な賑わいである。
ふた月に一回ぐらいの頻度で開かれるが
毎回、よくもまあこれだけのヒトとモノが集まるものだと感心する。



受付も長蛇の列だった。
3000円ほどのショバ代を払うと誰でも出店できるらしい。
我が家にも売り払ってしまいたいガタラクタは山のようにあるけれど
果たして元がとれるのかどうか自信がない。

スゴイなあ・・・
一瞬、夜逃げか思ったほどだ。
一度にこれだけのガラクタが出る家はよほどの豪邸だろうか。
子供の頃、女の子が「お店屋さんごっこ」なる遊びをやっていたけれど
あのノリなんだろうな・・・と妙に納得して人混みを離れる。

木立の高いところに「エンジュ」の実がぶら下がっている。
望遠レンズを持ってきたからズームで寄ってみる。
春には白くて可愛らしい花が咲くが、秋は豆のような実がつく。
枝豆のようで食べられそうだが・・・

バードサンクチュアリを覗くと池の枝に二羽のオナガ・・・
カワセミも来ているらしいが、残念ながらこの日は姿が見えなかった。



金色のエノコログサが風に揺れている。
ドンドン秋が深まっているなあと、しばらく見とれてしまう。
テレビではIPS細胞の臨床治療をめぐって「例の人」が袋叩きにあっている。
まあ、見ればそれほど悪い人にでもなさそうだし
ありがちな「功名心」がちょっと先走ってしまったという程度のことなのだろう。
それより、きちっとした検証もせずに
この妄言を「世紀のスクープ」にしてしまった読売新聞の罪は深いと思う。
これは完全な誤報、ミステークではないか!
マスコミはいつもそうだが、勝手に火をつけては素知らぬ顔で批判に回る。
まったく節操がないのは「EU」のノーベル平和賞受賞と同じではないかと思う。

そんな騒ぎをよそに虫捕りに夢中の少年。
もうセミの姿はなく、蝶も少なくなり、スズムシやコオロギが目的だろうか。
そろそろ見おさめの「虫捕り」風景である。

ススキの群生にセイタカアワダチ草も見える。
ススキはなぜか日本人の「琴線」にふれるたたずまいだなあ・・・と思う。
儚くて頼りなげな女性の姿をオーバーラップさせるのだろうか。



芒原を手をつないで歩く父子連れ。
なんかいい風景だなあ・・・と思わずパチリ。



こちらは膝まづいて祈りを捧げる人・・・
と思ったが、熱心にエノコログサを写真に撮っておられる。
昔、「昭和枯れすすき」なんて歌があったが
ススキにはやはり人の心をかきたてる「何か」があるらしい・・・

 


出逢いと発見

2012年10月14日 | 日記

昨日は見事な秋の空だった。

鮮やかなストライプ模様だったり
それが瞬く間に一面のうろこ雲に変化したり
フェイスブックの投稿欄にも空の写真がいっぱいUPされていた。
みんな同じ空を見上げていると思うと
ちょっと嬉しくなって来る。

木のてっぺんに「オナガ」がとまっているのが見えた。
公園ではよく見えかける野鳥で、いつも集団で移動している。
写真に撮ろうと思っても警戒心が強く、近づくと素早く飛び去ってしまうので
満足にカメラにとらえられたことがない。
ようし、飛び立つ瞬間を狙ってやろうと構えてみたが・・・

ああ、やっぱりアカン・・・
何枚か撮ったが映っていたのはこれだけだった。


<資料写真>

こんなに美しい鳥である。
名前の通り尾が長く、体は淡いブルー、頭の黒い帽子が可愛い。
その美しさに似合わずカラスの仲間で
「ギョエ」「ギギー」などと壊れた自転車のブレーキのような声で鳴く。
西日本では見られなくなった希少種である。

森の中を走っていて、突然、目の前に現れたジョロウグモ。
いやあ、ビックリした!
まさにスパイダーマン、気味が悪いがよく見るとキレイだ。

何気なくコスモスを撮っていると・・・

今度は小さな蜘蛛を発見!
赤ちゃんかと思ったが、調べてみると「ハナグモ」という種類らしい。
こうやって花に集まって来る昆虫を狙っているのだ。
小さいのに根性が座った顔をしていた。(どこが顔かわからないけど・・・)

その横では「猫じゃらし」が風に揺れている。
ついこの間までは青々とした装いだったのに枯れた風情になっている。



うーん、猫じゃらしが「紅葉」するとは思わなかったなあ・・・
知らないのは私だけかも知れない。

ん、赤いソーセージがぶら下がっている!
この季節、赤い実はあちこちにあるが、こんなのを見たのは初めてだった。
これも後で調べると「カラスウリ(烏瓜)」の一種と判明。
いやあ、それにしても知らないことが多すぎる。

何度も「逆立ち」にチャレンジするオジサン。
私も逆立ちが出来ないから親近感を覚えて、しばらく見ていたが・・・
うーん、やっぱり駄目だった。
でも、そのひたむきな姿にちょっと感動してしまった。

久しぶりに見かけた「セイタカアワダチソウ」。
昔は河原や土手に呆れるほど繁茂して「黄色いじゅうたん」だった。
雑草駆除が進んで最近はあまり見かけなくなっただけに
懐かしい旧友に会ったような気分だ。

それしても公園には何と「出逢い」と「発見」が満ち満ちていることか・・・
注意深く、ちょっと目を凝らして見ると
小さいけれどさまざまな「感動」にも出逢うことが出来る。
人生もかくありたし・・・と柄にもなく思ったりした。

 


兜町に吹く秋風

2012年10月13日 | 日記

東京・日本橋兜町。
言わずと知れた「株の町」である。

私自身は株はやらないが
お隣の茅場町に番組制作会社があってよく通りかかる。
その兜町にいま異変が・・・

街のシンボルは言うまでもなく東京証券取引所。
すぐ近くの日銀本店とともに、まさに「日本経済」の総本山である。
その日本経済がまことに元気がない。

周辺には証券会社が密集しているのだが
後場が終わった時間にも関わらず閑散とした雰囲気が漂う。
人通りも少ないし、とにかく活気がない。

街を歩くと聞いたこともない外資系証券会社の看板が目立つ。
外国人投資家の持ち株比率が6割を超える昨今
当然と言えば当然なのだが・・・

経済のグローバル化は世の潮流とは言え
オイオイ、ここは日本だぞ!と思わず小言の一つも言ってみたくなる。

もちろん日本の証券会社も頑張っている。
いわゆる「地場証券」と呼ばれる中小証券会社の看板がひしめき合う。
しかし、その数もピーク時から100社以上も減った。
業績低迷で、中には飲食店に業態変更した証券会社もあると言うから寂しい。

先日の新聞記事によると最盛期に17万人を数えた証券マンも
現在は8万8000人、ほぼ半減である。
株式市況の長期低迷もあるが、やはりネット証券の台頭が最大の原因だろう。
もはや対面販売の証券会社は無用の長物になってしまった。
うーん、インターネット恐るべし!

それにしても・・・と思う。
どうして日本株はこれほど長期低迷を続けているのだろうか。
バブル期、3万円に迫る勢いだった日経平均株価も
最近はずっと8000円台をウロウロ、実に3分の1以下の体たらくである。

政治の混迷、日銀の無策、ヨーロッパの信用不安・・・
要因はさまざまにあるとは思うが
中国や韓国、インド、ブラジルなどの新興国の勢いに押され
日本経済そのものの存在感が希薄になっているのが一番の要因なのだろう。
もはやジャパン・バッシング(日本叩き)ではなく
ジャパン・パッシング(日本無視)になっている現実は深刻だ。

兜町の盛衰を見つめて来た神社の狛犬も
ため息まじりに思わず天を仰ぐ・・・

空には肌寒い秋風が吹くばかり・・・

帰り道にちょっといかしたバーを見つけた。
壁にディスプレイ用の酒ビンがズラリと整列して客を待っている。
一杯やりながら日本経済の明日を考えようと思ったが
まだ日も高いし、悪酔いしそうだったのでぐっと我慢して地下鉄に乗った。


収穫の季節です。

2012年10月12日 | 日記

さわやかな秋晴れだった。
梢の先っぽに小さく赤トンボ・・・見えるかなあ。

気温だけでなく「空気」そのものが秋になって来たなあと思う。
それはともかく、愛用のコンデジの調子が悪い。
ズームが引っ込まなかったり、レンズカバーが閉じなかったり
ついに自動が手動になってしまった。

ハナミズキがいい感じに色づいて来た。
そもそも現在のコンデジは去年、このブログを始めるにあたって
中古屋で7000円で購入したポンコツだった。
一年半、それこそ散々使い倒したのて、さすがに寿命かも知れない。

あれ、稲が刈り取られてしまっている!
公園の隅にある田圃は周辺の小学校の体験学習用のものだ。

つい一週間前まではこんな感じだった。
小学生たちが手に手に鎌を持ち、総出で「稲刈り」をするのが恒例行事だった。
ここ数日、ちょっとジョギングを休んだ間に終わってしまったらしい。
うーん、見たかったのに・・・残念!

キレイに刈り取られた田圃。
出来たらオジサンも手伝いたかったのになあ・・・(笑)

刈り取った稲穂はこんな風に天日に干して乾燥させる。
私も母方の実家が農家だったので小学生の頃に手伝ったことがある。
私の田舎ではこういう足場を「ハデバ」と呼んでいたけれど・・・

ネットで調べていたら古い写真が出て来た。
なんと私の郷里・出雲市の昭和28年の写真だと言うではないか!
そうそう、コレコレ、この風景だよ!懐かしくて思わず涙が出そうになった。
この高々と組んである稲干し用の足場が「ハデバ」である。
子供の頃はハデバの一番てっぺんに登りたくて仕方がなかったが
危ないからとなかなか登らせてもらえなかった。

黄金色の稲穂に遠い少年時代を思い出した。
それにしても「収穫」という言葉にはワクワクとする響きがある。
私の人生にはまだ収穫するものは残っているだろうか・・・
などと、ちょっとセンチメントになる。

脱穀機(と言うのかな?)も到着。
刈り取られた稲穂はやがて精米されて小学校の給食に供されると言う。
ささやかだが日本の「食料自給率」向上の一助となる。
なんか給食も食べたくなって来た・・・

帰り道、ピラカンサスの実が真っ赤に色づいていた。
まるで目玉の大行列・・・思わず「収穫」したくなって来た。

で、いつものように番組宣伝です。
明日、土曜日の夜10時から「美の巨人たち」は
浮世絵美人画の最高傑作「見返り美人図」を取り上げます。
切手でもお馴染みの有名な絵ですね。
この美人はなぜうしろ姿なのか、どうして振り返っているのか?
そこには深い謎が・・・よかったら見てね!