昨日は久しぶりの休日ということで
先日、脳梗塞で入院した友人の見舞いに行って来ました。
やっぱり病院を訪ねるのは気が重いものですね。
入院の連絡を聞いた翌日には
取るものもとりあえず病院に駆けつけたのですが
その時は集中治療室に入っていたために面会は出来ませんでした。
その後、断片的に情報は入るものの
なかなか病院を訪ねる時間がなくてヤキモキするばかりでした。
いや、時間がないと言うより・・・
面会する「勇気」がなかったのが正直な気持ちかも知れません。
ちょうどリハビリの時間で病室には不在でしたが
しばらく廊下で待つうち・・・
向うから彼女がゆっくりとした足取りでやって来ました。
いつもと変わらぬニコニコとした笑顔。
見たところ手足にもまったく麻痺などありません。
心からホッとしたました。
「わざわざ来てくれたん!ありがとう」
「元気そうやないか」
「元気なわけないやんか」
「ハハ、だよなあ・・・」
などというバカな会話を交わしながら
こんな時に気の利いたことの一つも言えない自分が
なんとも情けなかったです。(笑)
病室で一時間近く話しました。
最初に会った時のやりとりからてっきり
私を認識しているものと思いましたがそうではありませんでした。
ノートに私の名前を書かせ何度も確認しています。
顔には見覚えがあるけれど名前が出て来ないということでしょうか。
持っていた週刊誌を読ませてみてもチンプンカンプン。
文字は認識しても思うように言葉が出て来ないのがもどかしいようです。
うーん、これはちょっと時間がかかるかも知れません。
ただ、数日前に訪ねた女友達は呂律が回っていないようなことを言っていましたが
そんなことはないので確実に回復していると思いたいです。
医師の指示で携帯電話を取り上げられていることが不満のようでしたが
これは仕方がないですねえ・・しばらく我慢しなさい!(笑)
あまりストレスを与えてはいけないので
その後はバカ話に終始し、一時間ほどで病室を後にしました。
別れ際に「これからどうやって生きていけばええんやろ」と言った
彼女の一言が今も胸に突き刺さっています。
それはとりもなおさず「どうやって彼女の力になったらいいのか」という
私自身の問いかけにもなる訳で本当に悩ましい限りです。
バカ話の中で「何か食べたいものは?」と聞いたら
病院のお米が不味いので「アレ」があるといいなあと言う彼女。
アレはすぐに分かりました。
彼女の大好物でいつもご飯のお供にしていた山形名産の麹味噌「ままけは」です。
こんどはその「ままけは」を買って訪ねようと思います。
食べものの記憶がいい刺激になれば・・・