仕事を終え、複雑な気持ちで北松戸の駅まで戻った。MクのI田社長は自分のことを忘れていた。20年前のことだから、無理もない。ただ、思いがけず、同社の会長と再会したのだが、会長はしっかり自分のことを覚えてくれていた。会長とも10年ぶりくらいにお会いするが、彼はもう80歳近い。それは少し嬉しかった。
そんな思いを抱えて北松戸駅まで戻り、さて何か飲もうかと駅の周囲を散策した。結構歩き回ったが、どうも立ち飲みはなさそう。
開いてる酒場は常磐線名物の「七輪庵」。
一瞬、ここに入ろうかと思った。
だって酒もホルモンも安くてうまい。
けれど、一応ネットでこの界隈の立ち飲みを検索してみた。すると、一軒立ち飲み屋がヒットした。
徒歩20分はありそうな距離感。
遠いが気になる。
立ち飲み屋は駅から近くなければ成立しない。なぜ、駅から遠く離れた地で立ち飲みを営業しているのか。その店が本当に立ち飲みなのか、あるいは今日は定休日かもしれない。そんなリスクを抱えて、そのお店に向かった。
すると、一軒のカフェを見つけた。
なんだか気になる店構え。
店頭に立って、メニューやら何やら眺めていたら、どうもこのお店、近々閉店するらしい。永年営業してきたお店。姉妹が切り盛りしてきたが、高齢化を理由に閉業するという。これはもう入らないといけない。
店内に入り、カウンターにポジションした。立ち飲みに行く前に、そう多くは食べたくない。けれどメニュー表を繰っていくと、魅力的なスイーツがあった。
ホットケーキのホワイトメルティ。
商品名は失念。
よく分からないままオーダーしたら、いかにも映えそうなものが出てきた。
とろっとろの白いホットケーキ。
ドリンクはレスカ。
これでセット。
甘いものも好きな自分にとってパラダイスなメニュー。
もちろんおいしい。
パクパクと食べちゃう。
帰り際、閉店の話しをした。通りすがりの自分が言えた柄ではない。でも、こうしてお店の一端に触れられたことは素直に嬉しい。
聞けば、元々ラーメン屋さんから始まったというこのお店。お店を存続するためにあらゆる知恵を絞ってお店を守ってきたのだと想像する。
ここまで頑張ってこられた二代目のご姉妹に脱帽。
お疲れ様でした。
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