
浦和の立ち飲みはアラカルトに富んでいる。
西口側の、あのボロいアーケードにある店は、「モルガン」、「新井商店」という角打ち。そして、バル風の店「La scala」。
店名から想像するに、フレンチの店かと思ったら、なんとイタリアン。
しかし、イタリアンの立ち飲みは珍しい。ボクの記憶の中でも、イタリアンの立ち飲みはあまりない。新橋の「俺のイタリアン」、恵比寿の「Q」くらいだろうか。飛ぶ鳥を落とす勢いの「魚金」グループにも、イタリアンの店があるが、立ち飲みがあるかは定かではない。イタリアンは希少種なのだ。
それが、浦和にあることが、ちょっと、驚きなのだ。
樽生のビールは、「カールスバーグ」に「ギネス」。イタリアンビールではないが、この2つの生ビールを用意しているだけでも価値はあると思う。
ボクは迷わず、「ギネス」をパイントで頼んだ。やっぱ、樽生はうまい。
つまみのおすすめは3品のタパス。ワンコインで食べられるのだから、嬉しい。その大皿がカウンターに置かれていて、自由に選べる。本場イタリアでも、こういう方式を採用しているのだろうか。それとも、日本風に、このおばんざい方式を採用しているのか。気になるところだ。
ともあれ、この3品のタパスが抜群においしかった。
ボクは、イタリアンが大好きだ。トマトとチーズを多用するのがいい。何を食べても外れがないのも素晴らしい。
ギネスを飲み干し、今日のおすすめワインを頼んだ。イタリア産の白ワイン。銘柄は失念。
噂にすぎないのだが、イタリアワインの国内輸入で、輸入元の権利を持っている人がいる。MSJパンのMコ社長だ。あくまでも、噂だから、信憑性は低いが、もし本当だとしたら、莫大なお金がMコ氏のもとに入ってくる。
まぁ、そんなことは、どうでもいいが。
店員さんは全て女性だった。
下心があるように思われたくないので、黙っていると店員さんが頻繁に話しかけてくる。
「浦和の人ですか?」
「仕事の帰りですか?」
などなど。なるべく、手短に答えていたのだが、お酒が入ると少しずつ、饒舌になるのがおじさんの悲しき性。ボクも少しずつ話しをしてしまう。
これってやっぱり戦略なのかしらん。
酔わせて、いっぱい注文させる的な。
その術中にハマり、もう1杯ワインをおかわり。そして、「トリッパと白いいんげん豆の煮込み」をオーダー。
この料理、ハチノスが入った持つ煮込みなのだが、かなりおいしい。トマトソースベースの煮込みはかつて食べた「麺房亭」の煮込みに似ている。
そうか、あの「麺房亭」の煮込みはイタリアンだったのかと、今更ながら思い出す。
ワインはちょっと高いけれど、イタリアンの立ち飲みっていい感じ。
機会があったら、この店は再訪したい。
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