4年ぶりの強羅駅に着いて、まず駅前の酒屋に行ったら、ものの見事に休みだった。この酒屋、クラフトビールの樽生を立ち飲みできるらしいのだが、休みなら致し方ない。この後、生ビールが飲み放題の旅館に行くのだから、気を急いて飲む必要はない。
今回、予約した宿はここ、「雪月花別邸 翠雲」。部屋と風呂の様子、生ビールをはじめとするドリンク飲み放題。そして22時からラーメンを振る舞ってくれるという数々の特典が決め手となってチョイスした宿である。ちなみに「雪月花」の本館ではこのようなサービスはやっていないらしい。別館の「翠雲」のみのサービスである。
駅から歩くこと10分弱。宿に到着。結構な門構えで格調高い。
和の旅館だから、ラグジュアリーという言葉は不似合いだけど、部屋もとにかく素晴らしかった。寝室は部屋ではなく、リビングと一体化していて御簾で区切られている。
とりわけ、素晴らしいのが内風呂だった。木の浴槽が部屋のバルコニーにあって、それがまたいい感じなのだ。この内風呂、寝る前と朝の2回に渡って入ったけど、ロケーションも良くて最高だった。
やっぱり春は曙。早朝の空気はシンとしていて、やや空気も張り詰めているのだけど、お風呂に入れば極楽極楽。しかも近くにある木にウグイスが止まっていて、間近で鳴いてくれるものだから、気分がいい。
お湯は透明で、ぬるぬる感はないけど、優しい泉質が体も気持ちもリラックスさせてくれる。
大浴場はそれほど広くないが露天風呂は雰囲気がよく、気持ちが良かった。ごてごてしている大浴場が多いがシンプルな造りでどうにもホッとする。
一方、鍵をかけられる家族風呂も3つの浴場があって飽きさせない。自分は一つしか入らなかったが、息子は全てコンプリートして、すっかり堪能していた。
風呂上がりの楽しみといえば、じんわりと余韻を楽しむクールダウンだが、この休憩室に、くだんの生ビールがあるのだ。冷蔵庫であらかじめ冷やしているタンブラーをセットすると泡まで自動で注いででくれる生ビールサーバーが風呂上がりの時間を更に楽しませてくれる。生ビールだけでなく、コーヒー牛乳やらミネラルウォーターなど、様々なドリンクが用意されている。駄菓子のようなスナックもあるので言うことなし。
ちなみに自分は一泊二日で6杯の生ビールをいただいた。かみさんは「あなたは元をとったかも」と言っていたが、ビールなどのドリンクは宿泊費に結構のせてインクルードしていると思われるから、6杯程度ではまだまだだと思う。
毎年行っていた浅虫には行けなくなったから、これからはこの「翠雲」を常宿にしようかという案まで出ている。自分の宿史上トップレベルの旅館であることは間違いない。
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