
「麻婆カレー」って。

こ、これは「たこ焼きラーメン」以来の衝撃だった。
マジかよ。
「マジだぜ」。
「たこ焼きラーメン」はたこ焼きが入ったラーメンである。断じて、ラーメンが入ったたこ焼きなどではない。ということは、「麻婆カレー」とは麻婆のカレーである。恐らく、誰もがそう思うだろう。名詞の最後の単語に、その物体の有り様は収れんされる。例えば、「キャットフィッシュ」という生物は魚であって、猫ではないし、人面魚は人の顔を持つ魚だ。「ウナギイヌ」は、ハーフだが、犬の要素が強いだろう。したがって犬である。
ところが、「松屋」にて、「麻婆カレー定食」を頼み、喜び勇んでそれを口に運ぶと、いわゆる一般的なカレーの味はしない。どちらかといえば、「麻婆」の味が強いのだ。カレーが麻婆の味に負けているのだろうか。それならば、「カレー麻婆」ではないだろうか。
日経スタイルの記事によると、日本人はかつて、カレーを「ライスカレー」と呼んできた。ごはんにカレーがかかったものを「ライスカレー」と呼び、グレービーボートなどにカレーを入れ、ごはんとカレーをセパレートにしている状態のカレーをカレーライスという。この論法に従うのであれば、「麻婆カレー」とは、麻婆の上にカレーがかけられるべきか。
「麻婆カレー」をまじまじと見る。

しかも、挽き肉と茄子、いんげんは、中華らしく、炒!そのあと、3種類の醤で煮込むという、まさにカレーのプロセスがありありと感じられる。ファストチェーンだから、実際の店舗では、そんな調理はしないだろうが。
うまいか?と聞かれたら、微妙か。
でも、炒めて、煮込んだスパイスの煮汁がカレーならば、「麻婆カレー」は間違いなく、カレーだろう。それを中華のテイストで具現化した松屋には脱帽だ。
品名:「粗挽き肉と茄子の麻婆カレー定食」(味噌汁とサラダ付き)
値段:590円(税込み)
米 :ジャポニカ米
大盛り:無料
辛さの調整:なし
期間:8月22日10時まで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます