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中華さすらい 204 - 事業承継- 「大陸」(北区赤羽)

2024-06-17 07:00:02 | 中華さすらい

「神田屋」を出てメトロの駅へ向かった。ならば、もう〆は「大陸」しかない。もうちょっと飲んでラーメンで〆よう。

店の前で煙草を吸っている輩がいた。なんだか嫌なオーラを出している、自分が店に入ろうとすると、彼も店内に入っていった。その彼は厨房担当の店員さんだった。煙草を吸う料理人は尊敬できないが、人の嗜好まであれこれいう資格もないし、黙って席についた。「大陸」は年老いたお父さんとお母さんが営ってる店である。お父さんは腰が低く、お母さんはテキパキと接客をこなす。このお店が長年、愛されてきたゆえんが垣間見られる。一方、厨房の男にはどこかふてぶてしさを感じる。この男は誰なのか。

お母さんに、「チューハイ」(380円)をオーダー。

「大陸」の「チューハイ」は炭酸が弱いけど、ぎり、許容範囲。

料理は「玉子くずし」(400円)をチョイスした。搾菜と玉子を和えて炒めた手頃な一品である。

「チューハイ」によくあい、うまい。

やるじゃないか、(多分)二代目!

厨房の男は、恐らく後継者だろう。多くの業態で後継者不足が指摘される中、町中華にも容赦なく事業承継の波がきている。言葉は悪いが、さんちゃん経営の多い町中華はさらに後継不足が顕著だ。恐らく多くは廃業の道を選ぶだろう。まだ、後継がいる「大陸」はいい方なのだと思う。

「チューハイ」をおかわりして、「支那そば」(730円)を追加した。オーダーに合わせ、かったるそうだけどコンロ台に戻り、調理を始めた。お父さんは優しい眼差しでその動きを見守る。

出来上がった「支那そば」をお母さんが運ぶ。

ゆで玉子が真ん中に添えられた素朴な「支那そば」。お父さんが鍋をふるっていた頃を自分は知らないが、恐らくこの「支那そば」と遜色なかったのではないかと思う。

うまい。

飲んだ後にぴったりな優しい味。

ふてぶてしさも、いつかは自分のカラーになる。頑張れ、後継者。

「大陸」の灯りを繋いでいこう!

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