「魚一心」を出て、みーさんの贔屓にするカフェに行くことに。
「灯り祭り」のこの日、小樽の街は幻想的な夜となっている。
道端に灯火が点され、夜の闇と雪が舞い落ちる光の中で、これまで見たこともない光景を目の当たりにした。
なんて素敵な夜なのだろう。
みーさんのカフェといったら、センスの良さ、店の雰囲気、そしてマスターの人柄、どれをとっても極上のテイストを醸し出している。
そこにいるだけで、とても幸せな気持ちになってくる。
そして、マスターが集めた珍しい音源が、気持ちをリラックスさせてくれる。
このカフェに来る前に、立ち飲み屋らしき、店を発見した。
この北の大地に、まさか立ち飲み屋が。
行ってみたい衝動を抑えきれず、カフェでの歓談を中座して、その店に行くことに。
バンガロー風というか、木の造りのドアが、いかにも北海道らしい。
小さな提灯が風に揺れ、ドアに掲げられたイタリア国旗が期待を抱かせる。
ガラス戸の向こうをみやると信じられない光景が広がっている。
狭い空間に多くの男女が立ち酒を酌み交わしているではないか!
すげぇ!
思わず口に出した。
カウンターはもうびっしり。そこに割って入る隙間も見えないが、目の前の紳士が、「どうぞ」と少し空間を開けてくれた。
お言葉に甘え、入れていただくことに。
辺りを見回すと、みなさんワインを飲んでおられる。
そこで、わたしも「白ワイン」(400円)に。
つまみなどは黒板に書かれており、イタリアンの酒肴はいずれも気持ちをはらやせる。
しかし、既にお腹はいっぱいだし、だいいちみーさんを店に残してきているので、つまみはとらずに「白ワイン」を飲みながら、隣りの紳士としばし談笑。
いい雰囲気だなぁ。
何かと忙しい東京の立ち飲み。
どこも似たりよったりの酒肴ばかりで、安く飲むことだけを目的にしがちな店ばかりだが。
やっぱり、小樽は懐が広い。
楽しく飲むのが目的なんだよね。
滞在時間、僅か10分。
わたしが行った最北端の立ち飲み屋。
2つの記録を塗り替えた立ち飲み屋だったが、内容は濃すぎるくらいに盛りだくさん!
まさに、これこそ立ち飲みの醍醐味だ。
また、いずれここに戻ってきたい。
今度は、おいしい酒肴とともに、心ゆくまで堪能したい。
あの日はこのお店に付き合えなくて、申し訳なかったです。
このレンガ横丁、入口のCDRWと鮨屋は特に盛況、いつも活気に満ちている。
夏には横丁の真ん中にある屋外スペースで、それぞれのお店から買ったものを持ち寄ってワイワイやるのも、なまら楽しい!
そうやってオイラたちは北国の短い夏を過ごすんですよ。
今年は9月が猛暑。
そのせいか冬が意外に早く、土日はもう雪かきばかり…五十肩にゃ、チト辛いが。
それが、伝わってくるので不思議です。
なんて、豊かな暮らし。
それが、小樽の印象です。
今年は秋が短かったですね。
長い冬の厳しさは、我々には分かりませんが、おいしいものが目白押しの小樽は、少しうらやましいです。