
タバコが吸える独立系の安価な喫茶店は著しく減少している。
営業マンが時間を調整する手軽な喫茶店である。
今時、コーヒー1杯200円を割り込む価格は独立系にとってはつらいだろうし、チェーン系はスケールメリットで、コストを圧縮できるし、そもそも頭が痛いのは人件費である。
その中でも「MATSUYA」は、安価なコーヒーで勝負する独立系の喫茶店だ。
ブレンドコーヒーが1杯190円。いつ来てもサラリーマンでにぎわっている。
セルフサービス式のシステムは、おっちゃんがひとりで切り盛り。
その手早い対応はお見事としか言い表せない。
「ホットドッグの店」と店頭にある。
どんなホットドッグを食べさせてくれるのか。大いに想像を膨らませてくれる。
コーヒーにホットドッグ。
極めてシンプルなアメリカン。サンドウィッチとの組合わせよりも。
ホットドッグの偉大さは、その食べやすさだ。
ハンバーガーとも違う、持ちやすさはまさに気軽。片手で食べられるなんて本当にグレートだ。
喫茶店の楽しさは、コーヒーとかのこだわりだけではなく、食事に対する思想も垣間見せてくれるとこにもある。
スモーキーサラリーマンが多く集う店に、何故ホットドッグなのか。
そのホットドッグ、実に地味。
だけど、ボクはかえって好感をもった。主張しないほうがいいのだ。
そして、もうひとつ。店の装飾。
残念ながら、マスターの人柄が見えるものはなかった。ただひとつあるとすれば、ル・マンのレースカーの絵。ただ、それだけである。
店の先には、三井記念病院があり、ちょうどその中間には、ホットドッグの大学堂がクルマを止めて、商売していることが多い。
アキバのちょっとしたホットドッグ戦争が、ここにある。
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