
「札幌市時計台」を出て、札幌駅へと向かった。駅に行けば、何か飲める店があるだろう。ところが、歩きはじめてから1分も経たないうちに、記念碑が立ちはだかった。
札幌は記念碑の街なんじゃないか。
「札幌農学校演武場跡」。
え? 今の時計台は移築したのか。
その記念碑に設置された看板の地図を見ると、北2条通と西2丁目仲通りの交差点なほぼ真ん中に演武場は建っていたようだ。向きもそのままに、移動したのは1906年(明治38年)のことである。
この記念碑自体にも紆余曲折があったようだ。
「歴史のあしあと 札幌の碑(西部版)」によると、この記念碑は1962年(昭和37年)、有志によって建立されたという。そして記念碑自体も設置場所を転々と移動し、一時は行方不明になっていた時期もあったようだ。現在地に落ち着いたのは2010年(平成22年)のことである。
碑銘の揮毫は、札幌農学校第19期卒業生の星野勇三氏。
立派な字である。
「明治天皇聖蹟碑」の揮毫は東郷平八郎元帥。「さすら碑21」の神田佐久間町の戦災記念碑の揮毫は鳩山一郎元首相。記念碑の醍醐味は揮毫した人物にもある。
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