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居酒屋さすらい 0740 - 蜃気楼のように - 「ホット横町東京」(港区浜松町)

2014-04-21 23:44:16 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

貿易センタービルの駐車場の一角に突然建った「銀だこハイボール酒場」。他の「銀だこハイボール酒場」がそうであるように、ここも立ち飲みスタイルだ。立ち飲みラリー新橋編が終わって、いよいよ浜松町編だと意気込んでいたところ、その店舗のある「ホット横町東京」に行くと、ものの見事に立ち飲みコーナーはなくなっていた。冬季のため、やめてしまったのかもしれない。

だが、屋内のフードコートを思わせる店舗は健在で、ボクらはそこでしばし忘年会の二次会をすることとなった。

ねずみ色の三和土に,ビールケースを椅子にした粗末な空間,殺風景な,都会の真ん中にあるとは思えないほどの悲しい店内に、看板間際のボクらは陣取り,悲しいほどに残り物と思われる「焼きそば」を食べた。

白角のハイボールとともに。

テーブルが乱雑に,そして不規則に曲がり,既に夜も更けたことを思い出させてくれる。

そこに「焼きそば」が置いてあると,どこか祭りの後を想起させてくれる。

外を見上げると冬の大三角形が、こんな都会の空にも微かに浮かんでいる。それを見上げながら、ハイボールを一杯口に含むと、少し背筋が寒くなった。

 

ボクらは何故ここにいるんだ?

ボクはM町君に言った。

ここだったら、貿易センタービルの38階くらいに行って、2階のファミマで買ったビールとワインをあおっていたほうがどれだけ良かったか。

千切れたキャベツがほんの少し入った焼きそばをつまみながら、ボクはM町君に毒づいた。

あぁ、だいぶ酔っているのかも。

 

このフードコートはその後、一度跡形もなくなくなったが、いつぞや復活したりしていた。

そして、またもや今はない。

蜃気楼のように。

浮かんでは消える。蜃気楼のようにね。

もしかすると、ボクらも蜃気楼なのかもしれないよ。

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