昨年、JR社のM永社長から連絡をいただいた。カー用品大手のAB社に自分を紹介したいという。もちろん、喜んでお話しを受けた。
M永社長は業界きってのやり手である。歯に衣着せぬ物言いで敵も多いが、独特の立ち位置で知らぬ者はいない。自分とはたった2歳しか違わないのに。
そのM永さんからは多少買っていただいているのか、おかげさまで彼の発行する媒体に連載をいただいているし、数年前は某損保に推薦してもらい連載をいただいている。自分にとってはある意味、恩人である。そのM永さんがAB社の紹介してくれるという。てっきり、M永さんがAB社に新年の挨拶に出向くのかと思いきや、AB社がM永さんに挨拶に来ていた。
JR社の新社屋は白金にある。昨秋移転したというビルに出向くと、オフィスは2階にあると聞いていたが、通されたのは1階。その部屋に入って驚いたのはM永さんが前掛け姿だったから。
どうやら新社屋の1階はカフェになっているが、そこはテナントではなく、どうも自社で経営するお店らしい。これも意外な展開だった。一体、この人はどこまでサプライズが好きなのだろう。店内にはたくさんのミルが置いてある。どうもM永さんもコーヒー好きらしい。
そのM永さんのハンドドリップで淹れてくれたコーヒーが運ばれてきた。
うまい。
豆はすっきりしすぎてコクがないが、それはもうこの際どうでもいい。M永さんが淹れてくれたコーヒーにこそ意味がある。
清志郎を愛し、吉本隆明を読破し、太宰治に心酔する、M永さん。熱いハートを持つ、この人には勝てる気がしない。たった2歳しか違わないのに。
春になったら正式にカフェをオープンさせるらしい。しかし、この人相当忙しいだろうに、一体このカフェは誰が営るのだろうか。
自分もカフェって営ってみたいとは思う。でも客商売って、どうも好きになれない。結局、道楽なのかなとも思う。
ただ、そうやってM永さんの違う一面を見られたこととオープン前のカフェに入れたことがちょっと嬉しい。
2022年の始まりは意外なお店からのスタートだった。
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