戸田競艇のレースのほうはさっぱりだった。
でも、それで十分だった。十分すぎるほど、競艇場のグルメを楽しませてもらっていたから。
1階にフードコートがあって、ちょっと見に行ってみた。
なかなかどうして。
JRAとは足元にも及ばない動員数なのに、そのJRAに勝るとも劣らない店がいろいろ出店していた。
これは面白い。
その中でひときわ大きく串もつを積極的に営業する店を見つけた。
1本150円。
串もつで煮込みをする店は今や絶滅危惧種だが、まさか戸田競艇のテナントにそういう店があるのが、新鮮な驚きである、
試しに2本買ってみた。
長い時間煮込んできたのだろう。色がすっかり出汁の色に変色している。
その途端、ほんのりといい薫りがボクの脳を刺激した。
東京の居酒屋でももうあまり見られない、煮込みの串もつ。
早速、かぶりついてみる。
柔らかい。
そして開放的においしい。
やばいやばい、だって、串もつを食べる右手が止まらない。勝手に手がもつを口に運ぶ。
150円という値段設定は微妙だ。
2本で300円はローリスクローリターンの競艇において、高目の設定である。
あっと言う間に1本を食べ終えてしまった。その間僅か16秒。
だって、だって、うまいんだもん。
この店、競艇場ではなく、居酒屋とも伍して戦えるのではないだろうか。
それくらいレベルの高い串もつである。
串もつの煮込み。
その出汁も秘伝のうちに伝わるものだろう。競艇場から門外不出、幻の串もつ。
この実力、ただものではない。
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