「たつみ」を出ても夜の疾走は止まらない。どこをどうやって歩いたのか、もう道順すら分からずに、たどり着いたのは、もはやずいぶんひっそりとした古いビルだった。ついさっきまで繁華な通りを歩いていたような気がしていたが、光のトンネルを抜けて、この薄暗いビルに行き当たった。
暗い廊下はネズミの通りを思い起こさせた。その怪しげな通路を少し歩き、ちょうどビルの真ん中まできて、H部さんは止まった。
ドアの前である。
ドアやその周辺には何も目立つものはない。ともすれば、個人の家のようにさえ見える。
そう、ここが、H部さんのいう隠れ家のバー「Django」だった。
重い扉を引くと、その向こうも漆黒の闇だった。
だが、微かに点る灯に導かれて、ボクらは席に腰かけた。その灯は小さなロウソクのものだった。
事情も知らぬまま、落ち着かない様子でカウンターの向こうを見ると、そこにはチャーリー・ワッツがいた。
このような看板も出さないバーの店主はさぞかし偏屈な男であろうかとすこし警戒していたが、そうではなかった。
チャーリーは少しはにかみながら、微笑を浮かべていた。
実は、このお店で何を飲んだか、記憶にない。
シングルモルトをロックで飲んだような気もするし、ミントの香りが爽やかなモヒートを飲んだような気もする。
そしてまた、H部さんとどのような語らいをしたのか、全く記憶がない。
覚えているのは、ただただチャーリーが柔和な笑顔を絶やさずにいたことだった。
カウンターには多くのライブ告知が貼ってあった。
音楽関係者が多く訪れるのだろう。
これは後で分かったことなのだが、ネット上にこんな記事があるのを見つけた。
これによると、「Django」の店主は、元ギタリストでハンガリー出身のジャンゴ・ラインハルトにちなんで店の名前をつけたとか。
なるほど。チャーリーではなく、ジャンゴであったか。
その後、ボクはひとり店を出て、河原町の駅へ向かった。
どこをどう歩いたのか、もう記憶にない。
秋の京都の風はひんやりと冷たく頬をつたっていく。
それはまるで音楽のような風だった。
酒つえーなー、師よ。
しかし、それにしても飲み過ぎだ。
そりゃ、この後更に飲んだ数時間後、何故かルンギー履いて、周囲が止めるのも聞かず、チャリに乗って銭湯に行こうとするけど、急にテンションが下がってそのまま寝ちゃうはずだよ。(笑)
強くないよ。
速攻で記憶をなくしているからね。
このバーの記憶はほとんどないよ。
そして、ここからどうやってひとりで河原町の駅に行ったのかも怪しいよ。
ただ、あの電車(叡山鉄道だっけ?)で切符の回収が車掌さんによyって行われていて、それを知らずにマイペースでホームを歩き、電車を数分遅延させてしまったことは覚えてるよ。
ルンギー事件は記憶にないなぁ。
でも、師が作ってくれた特性ハイボールは本当においしかったよ。
しかし、叡山電車でもやらかしてたんだな、師よ。
まあ、今時降車時に切符を回収する電車なんて走ってないからなあ。
さて、俺製ハイボール、ほめてくれてありがとう。
このハイボールの作り方については、
http://onitobi.blog20.fc2.com/blog-entry-1496.html
で紹介してるんで、良かったら師も試してみてくれ。
何軒もはしごをするようになった。
満たされないんだね。
今回、居酒屋鬼は、掲載しないつもりだったけど、ハイボールのレシピが出てきたら、考えなきゃ。
おいしい自家製の梅干しもいただいたし。
ところで、この時一緒に行った銭湯はなんてとこだっけ?
さて、一日一食ダイエットは、師がやってみた結果としては、よろしくなかったね。無理をするのはやっぱ、良くないってことだね。
なお、この時行った銭湯は、北区上賀茂にある「竹の湯」だ。あの銭湯は中々居心地がいい風呂だったね。
師よ。
結局,1日1食ダイエットはだめだな。
筋力落とすだけだよ。
今度はいつ、居酒屋「鬼」に行けるかな。
師の手料理が食べたいよ。
二回にも分けて俺のブログで紹介していた記事
http://onitobi.blog20.fc2.com/blog-entry-1480.html
http://onitobi.blog20.fc2.com/blog-entry-1481.html
を読むと、十年以上ぶりで行ってみたいと師が言ったんで、修学院にある「大黒湯」を訪れてたよ。
って事で竹の湯じゃなかった。竹の湯は今年だったね。すまん師よ。
次回の居酒屋鬼は何を作るかな。またの来店をお待ちしてるよ師よ。
「大黒湯」だったか。
ありがとう、師よ。
しかし、師のブログのバックナンバーを改めて読み返すと、実に詳細に書いてあることに気がついた。
居酒屋鬼でヤムウンセンを食べたのはこの日だったか。
あれ、本当においしかったよ。
自分の写した画像には自家製の梅干しかなくて、肝心のアジアンフードがなくて。
ルンギー事件はとんでもないね。
申し訳ない。
でも、あの一件はまるで昨日のような気もするよ。