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中華さすらひ 070 ^-^ 恵比寿『大龍軒』の流れを汲む町中華 ^-^ 「新御茶ノ水 萬龍」(千代田区神田駿河台)

2021-06-01 21:22:57 | 中華さすらい

息子と神保町界隈に出かけ、昼時になった。中華でも食べるか!となり、「三幸園」に向かった。まぁ無難だろう。すずらん通りの最果てまで行って、白山通りを曲がったところで分かった。あぁ、今日は土曜日で定休日か。どうすっか。ちょっと「伊峡」を覗いてみて、もし空いていれば入ってみるか。

しかし、その「伊峡」も店の前に行列が出来ていた。その後、しばらく町中華を探して我々はさすらひ状態になった。歩くこと20分、ようやく辿り着いたお店が、「萬龍」だった。土曜日の正午過ぎ。お店はほぼ満員。我々は入口すぐの2人掛けテーブルに落ち着いたのだった。

ほほう、結構いい感じの店じゃないか。はじめはそう思った。いかにも町中華という佇まい。賑わう店内の雰囲気。自分のテーブルの横には冷蔵庫があり、瓶ビールを数本冷やしている。店頭や壁の貼り紙には酒類の提供禁止が掲げられていない。これはもしかして飲めるか。そう思った。もし、飲めるのならば、「チャーシューハムエッグ」をつまみにするかと具体的なプランも脳裏によぎった。一方息子も熟考を重ね、「もやしそば」に落ち着いた。「大盛り無料らしいよ」とアドバイスしたが、彼は普通盛りでいいとのこと。そこで、女性の店員さんにオーダーした。

「ビール飲めますか」と尋ねると、女性店員はあっさりと「お酒は提供していません」と一蹴。ここでプランは脆くも崩れさった。動揺したのだろう。息子の「もやしそば」をオーダーした後、言葉に詰まった。数秒沈黙した後、女性店員は、やや語調を強めて、「それだけですか」と言った。多分、彼女としては、「以上ですか」と言いたかったに違いない。けれど自分には、「たったそれだけですか」と言っているように聞こえた。結局、「玉子炒飯」(700円)を頼んだ。

自分の横にある冷蔵庫の上にセピア色した写真が飾られている。若者数人が店の前で肩を並べている写真だ。その店には見覚えがあった。あ、恵比寿の「大龍軒」だ。あれは昨年だったか。恵比寿で飲もうとして、偶然その店を見つけたのは。20数年前、その界隈にはよく出没していたが、その当時その店はなかった。いつ出来たのだろう。そう思って、入った店だったか。どうやら、若者らは中華の老舗で修行を積み、そして独立を果たしたのが、恵比寿の「大龍軒」。このお茶の水の「萬龍」は2店目の店らしい。なるほど、雰囲気が似ている。

そんなことを考えているうちに、「もやしそば」と「玉子炒飯」がきた。

「玉子炒飯」はパラパラ系だった。微妙な味だった。少なくとも自分好みではなかった。それよりも何よりも量が少なかった。これで700円はきついな。そう思わせる量だった。ただ、息子の「もやしそば」はうまかったらしい。「かなりうまかった」と彼は後で教えてくれた。

会計時にまたがっかりすることがあった。例の女性店員だが、支払いが終わり、その店員は「ありがとうございました」と言った。だが、残念だったのは、「ありがとうございました」の「と」くらいで踵を返して厨房に戻っていったことである。これでは何もかもが台無しである。「萬龍」の印象はかなり良くないイメージで、自分と息子の心に刻まれた。

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