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お風呂さすらい130 -黄昏ゆく東京を眺める人たち- 「ラビスタ東京ベイ 天然温泉眺望浴場」(江東区豊洲)

2022-07-31 06:49:24 | お風呂さすらい

豊洲市場にオープンした、共立リゾートのホテル、「ラビスタ東京ベイ」に宿泊した。「ドーミーイン」よりも、ラグジュアリーな位置付けのようである。ハイライトは2つ。朝食のバイキングとホテル最上階14階にある、天然温泉眺望浴場だ。朝食バイキングは、以前に「今日の朝食」で書いた。今回はお風呂について、記載しようと思うのだが、そこで不思議な光景を見た。

東京のウォーターフロント。いわゆる江戸前の14階からの眺望ときたら、目の前に台場、レインボーブリッジ、やや右に目をやると、東京タワー。その眺めを風呂から眺められるのだから、素晴らしい。風呂上がりにはクールダウンできる部屋もあるのたが、そこからは富士山も見えた。

夜になれば、レインボーブリッジも東京タワーもライトアップされ、まさに摩天楼。外国人はもちろん、日本人もエキサイティングするお風呂といえる。

お湯は「湯快爽快 三郷温泉」からの運び湯とのこと。れっきとした天然温泉である。室内の湯は、確かにぬるぬる感があったが、露天にはなかった。天然温泉は、もしかすると運び湯の温泉は室内風呂だけかも。

ともあれ、この眺望の天然温泉は最高だった。箱根強羅温泉「雪月花別邸 翠雲」とは、また違った趣きである。

露天風呂に浸かると、目線は自然と東京の街並みに向く。時刻は17時過ぎ。夏の日はまだ高いが、少しずつ、その陽は陰りつつある。東京は連日の猛暑日が続いていたが、ウォーターフロントの風は優しく、その微風に吹かれながら、その風景を眺めていた。

あの街ではまだ多くの人が働いている。

そう思うと、自分の時間は、なんて贅沢なのかとすら思えてくる。

フッと我にかえり、周囲を見ると、大の大人、5,6人も同じように、その風景に見入っていた。没入していたと言ってもいい。それはある意味、異様な光景だった。瞬きすら、忘れたように、目を皿のようにして、黄昏ゆく東京の街を眺めていた。もしかすると、ちょっとしたきっかけで、その目から涙がこぼれてしまうのではとも思った。それほどの没入感だった。

頭を空っぽにすることって、現代社会の中では難しい。様々な情報があらゆる五感を通して、いやが上でも入ってくる。けれど、もしその五感を遮断できるとしたら。人は今、この露天で黄昏を眺めている人のように阿呆になれるかもしれない。それこそ、本当のヒーリングであり、それこそ真の癒しだと思う。

この14階の風呂にはサウナも完備されているが、そのサウナを使わなくても、ととのってしまうのだ。

※画像は6階からの客室からの眺めだが、これよりも更に高い視点でこの風景を眺めることができる。

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