
仙台はすっかり日帰り圏内である。一仕事し夕方、酒場に寄って帰路。それでも21時には家に帰れることができる。子どもの頃、L特急と呼ばれる列車だと上野-仙台間は確か、5時間から6時間はかかったように記憶している。今なら僅か1.5時間。隔世の感がある。
さて、新幹線のはやぶさに乗るにあたり、仕上げの一杯と〆の駅弁を買った。仙台の駅弁といったら牛タン弁当で、こちらは様々な商品が各社から発売されている。自分の中で印象深いのは、加熱式の牛タン弁当(「駅弁さすらひ」未収録」で、弁当箱は大きいものの、その加熱装置にスペースを費やして、NETが少なかったということがあった。今夜はもう、「旨味 太助」で牛タンをいただいており、仙台のもう一つのハイライト、はらこ飯弁当に決めていた。
はらこ飯とは、宮城県亘里町の郷土料理だという。ご飯に鮭とイクラをのせた、いわゆる親子丼。はらこ飯弁当は仙台駅の定番で、いくつもの種類が販売されている。代表的なのが、N R Eの「銀鮭はらこ飯弁当」。1,250円。そして、伯養軒の「鮭はらこめし弁当」。1,350円。
判官贔屓の自分は、もちろん後者。「鮭はらこめし」を選択した。飲みものは「白鶴 しぼりたて」。
そのはらこ飯は豪華そのもの。味付けされた鮭の切り身とイクラがふんだんにまぶされ、食欲をそそる。ご飯は茶飯で、この両者の相性が抜群にいい。箸は一向に止まらず、一気にご飯をかっこんだ。
夜の新幹線の車窓は味気ない。ともすると真っ暗で車内灯に反射した自分の顔が映るとドキッとしてしまう。
あっという間に食べ終わり、一息ついた。
今夜は老舗の牛タン定食をいただき、地酒で酔って、最後は郷土料理の駅弁で〆る。宮城県は偉大だ。
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