
怪鳥の友人が経営する中華料理店に行くことになった。怪鳥もまだ行ったことがないとのこと。地図を頼りに出かけてみると、何とも豪華な外観のお店に辿り着いた。
「うわぁ、お金足りるかなぁ」。
正直な感想である。財布にはさっきおろした5,000円のみ。下手すると、これは一万円コースか。そう思ってもおかしくない外観だった。
ビクビクしながらお店に入る。すると右手手前の個室に怪鳥が見えた。しかし、個室って。普段、カウンターで酒や中華をいただくものにとってはかなり落ち着かない展開だ。
まずは怪鳥が頼んだビールで喉を潤す。
前菜は「干し切り大根」。
これ、確か「南翔饅頭店」でも出てきた前菜だ。ガチ中華では定番なのか。
メニュー表を繰る。心配するほど高価ではなかったし、中華の定番メニューがラインナップされている。思わずホッとした。いきなり、「フカヒレ」とか、「北京ダック」とか、そういうものばかり、ど〜んとメニューに載っかっているのかと思ったけど。
だって怪鳥が真っ先に頼んだのが、「ニラレバ」だった。
飲み物は「紹興酒」5年ものをボトルで。
この「廣豊楼」、昭和7年の創業という老舗。怪鳥の友人は現代3代目とのこと。伝統のお店である。店名から推測すると広東かと思いきや、ご主人は台湾ルーツというから福建料理とも思うが、ちょっと分からない。もう少し話しをきいておくべきだった。
その「レバニラ」が抜群にうまい。もう少し、上品な味かと想像したが、味付けは濃いめ。しっかりとうまい。これはいろいろな料理が楽しめそうだ。
「餃子」は餡が香ばしく、どちらかといえば庶民的な感じ。外観は大いに気取っているが、料理は実にカジュアルだ。
〆は「海鮮焼きそば」。これは〆に相応しかった。しっとりとした餡はまさに上質の中華。まさに中華の醍醐味が一気に凝縮されているかのような焼きそばだ。
実は最後に杏仁豆腐のデザートが出てきた。ご主人のサービス。杏仁豆腐好きな自分にとってはたまらない一品だである。
紹興酒のボトルも頼んだから、お勘定はかなりいくかなと思いきや、一人5,000円もしなかった。驚愕のガチ中華。
最後にトイレに行ったら、このトイレがまた豪華だった。まるでホテルのトイレのような。もはや、中華料理店の域を超えたトイレに感動して店を後にした。
エビ焼きそばはぜひまた食べたいですな。
また必ず行きます。
「王将」、おいしいですよね。
中華はやっぱり最強です!