1月28日(金) 溜池山王駅裏手の「やきとん あべちゃん」に行く。溜池の交差点に出ると車の排ガスにクラクラくる。かつてここに大きな溜池があったなんて、まるで嘘のようだ。福田国士著「地図から消えた東京の町」(詳伝社)によれば、その溜池とは「現在の赤坂見附から日枝神社西側の下を通って虎ノ門まで、細長くかつ広大な地域を占め、長さ七百九十二間(1440m)、幅は広いところが百七間(195m)狭い部分で二十五間(45m)あり、瓢箪の形に似ていた」らしい。この外堀通りをすっぽりと覆うほどの池が存在していたとはにわかに信じられない。
ともあれ、今晩はかつて溜池の岸辺くらいに位置していた「やきとん あべちゃん」で喉を潤そう。今まで気がつかなかったが昨年末に麻布十番で飲んだ店とそういえば名前が同じだ。店内の雰囲気やメニューはいささか違う。確かに「あべちゃん」という店名は珍しくもないが果たしてどうなのか、聞こうと思っていたのだが、若いきれいなお姉さんがてんやわんやの忙しさで尋ねるタイミングは結局訪れなかった。そう今晩もお店は大繁盛だ。まず、酔客はこの安さとうまさに誘われて、ついついこの店の暖簾をくぐってしまうのだろう。熱々のうちに齧り付けば次々に杯が進んでしまう。そしてもう一つこの店に特徴は特製のタレだ。壺に保存しているタレの周囲には永年積もったタレの山がある。どれだけタレの滴を垂らせばこれだけ積もるのか、店の歴史を感じてしまう。この他お奨めのメニューは「ポテトサラダ」だ。素朴な味がなんともうまい。そしてもちろん忘れてならないのが「煮込み」だ。すっかり煮込まれたスープはまさに絶品。かつて食べてきた名店中の一二位を争うくらいだ。しかし、やはり何と言ってもこの店の最高のものは番頭さんである優しいお兄さんの笑顔であろう。かつては花街や高級料亭などで賑わったこのあたりも今ではすっかりと大きな変貌を遂げているようだ。時間が止まってしまったかのような優しい温もりを伝えるこの空間に誘われてついつい人は「あべちゃん」に足を運んでしまうのだろう。
ともあれ、今晩はかつて溜池の岸辺くらいに位置していた「やきとん あべちゃん」で喉を潤そう。今まで気がつかなかったが昨年末に麻布十番で飲んだ店とそういえば名前が同じだ。店内の雰囲気やメニューはいささか違う。確かに「あべちゃん」という店名は珍しくもないが果たしてどうなのか、聞こうと思っていたのだが、若いきれいなお姉さんがてんやわんやの忙しさで尋ねるタイミングは結局訪れなかった。そう今晩もお店は大繁盛だ。まず、酔客はこの安さとうまさに誘われて、ついついこの店の暖簾をくぐってしまうのだろう。熱々のうちに齧り付けば次々に杯が進んでしまう。そしてもう一つこの店に特徴は特製のタレだ。壺に保存しているタレの周囲には永年積もったタレの山がある。どれだけタレの滴を垂らせばこれだけ積もるのか、店の歴史を感じてしまう。この他お奨めのメニューは「ポテトサラダ」だ。素朴な味がなんともうまい。そしてもちろん忘れてならないのが「煮込み」だ。すっかり煮込まれたスープはまさに絶品。かつて食べてきた名店中の一二位を争うくらいだ。しかし、やはり何と言ってもこの店の最高のものは番頭さんである優しいお兄さんの笑顔であろう。かつては花街や高級料亭などで賑わったこのあたりも今ではすっかりと大きな変貌を遂げているようだ。時間が止まってしまったかのような優しい温もりを伝えるこの空間に誘われてついつい人は「あべちゃん」に足を運んでしまうのだろう。
がんばってますねー。見習わなくては。
それにしても「あべちゃん」の焼き物を食べられなかったのは残念。
またうまい居酒屋教えて。