居酒屋さすらい 0444 - ゴージャッス！ - 「橙家（だいだいや）赤坂店」（港区赤坂）

世の中にはいろいろな酒場があるのだなと思う。
大学のクラス会でこの店を使うことになり、行ってみるなり驚いた。はじめは、隠れ家系の居酒屋に毛が生えたものばかりと思っていたのだが、赤坂見附駅よりベルビー赤坂の９階まで上がると、そこはちょっと驚きの空間が広がっていた。

エントランスは薄暗く、ホテルのフロントを思わせる体裁なのだが、そのフロントの背後は青いビロードのようなカーテンがかかっている。まるで、ジャン・リュック・ゴダールの映画を思わせる雰囲気だ。
ゴージャッス！

廊下もゴージャッス。廊下両側の部屋が障子のようになっており、部屋の光が格子状に浮かび上がってくる。

部屋に入ると、既にクラスの仲間が集まっていた。
10人のクラス会だが、異常に部屋が広い。25畳くらいはあるだろうか。
普段、わたしが行く立ち飲み屋よりも断然広いのである。
あまりに広すぎて、全然落ち着かない。
ていうか、これは無駄に広い！
でも、ゴージャッス！

テーブルや椅子といった調度品の数々も高価そうなものばかりだった。
恐らく、「居酒屋さすらい」史上最も高価な椅子に座っているような気がする。
う～む、ゴージャッス！

ドリンクは飲み放題。
部屋の片隅にドリンクコーナーがしつらえられ、そこに飲み物を各自取りに行くというスタイルである。
ビールは「スーパードライ」。とりあえず、まずは辛口のビールで口を湿らせる。
ドリンクには甕に入れられた芋焼酎の他、白ワインも揃っている。
おぉ！ゴージャッス。

料理はこんな感じ

「先附 箱詰め前菜あれこれ」
「椀盛 季節の野菜と旬素材の炊き合せ」
「強肴 大山鶏の朴葉焼」
「食事 旬の握り寿司５貫と御味噌汁」
おいおい、ゴージャッス！

特に「大山鶏の朴葉焼」がよかった。
朴葉の香ばしい薫りに包まれて地鶏の歯ごたえの食感がなんとも贅沢！
普段食べ慣れていないせいか、もう～ゴージャッス！

熊猫、もう見境なく芋焼酎やら白ワインやらをがぶ飲み状態。もうここぞとばかりにである。
おいおい、ゴージャッス！

でもさ、会費6,000円てちょっと高いかな。
だって、立ち飲み３回分だよ。

それでも、こういうゴージャスな店はたまには行ってみたいよなぁ。
ゴージャスな椅子に座って、ホントにおいしい料理をゴージャスな器で頂く。でもさ、一番贅沢なのは、昼間から飲んでいても、何一つうしろめたいことがないのが、一番ゴージャスかなぁ。

だって、飲んでいるのは土曜日の真昼間だから。
赤羽の立ち飲みじゃなくて、赤坂のゴージャッスな店だから。
ねぇ。ゴージャッスでしょう？