〈7月22日の食事〉
朝:メゾンカイザーのクルミパン コーヒー
昼:油麩の卵とじ丼 油麩とワカメの味噌汁
夜:鴨ハムいろいろ 枝豆 大葉のジェノバソースのせバゲット 箕面ビールW-IPA
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この日、徹底的に鴨ハムを楽しんだ。
同時にいただいた枝豆も並び、Oさんブレゼンツな食卓である。
鴨ハムオンリーの特集は機を改めて書くため、今回は別の話を。
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この前日に訪れた「テマヒマ展」では、僅かながら物販もしていたのである。
そこで目に留まった、宮城の「油麩」。
これはまた同時に、ものつくりフィルムにて、作る過程を追っていた製品なのであった。
実はそれまで、麩はそれほど好きな食べ物ではなかった。
その理由は、実家での登場率が低く、お馴染みの食べ物ではなかったこと。
そしてある定食屋で食べた、麩を鍋仕立てにしたものがどうにも薄味で美味しいとは言えず、親しみを覚えるには不十分だったからだろうと考える。
ところが、ものつくりを追った映像というのは偉大だ。
小麦粉を洗って練って抽出されたグルテンを、更に練って揚げて仕上げてゆく…という行程を見るにつけ、とても魅力的に思えてきた。
特に、コロコロ油の中でひっくり返しながらじっくり揚げて茶色になっていく様なんて、可愛らしいほどである。
この作品の終盤には、油麩を使って作られた料理が映し出された。
鶏肉の代わりに油麩を煮て卵でとじた、親子丼のような丼。
俯瞰で登場した画面に、胃がぐうと反応する。
これは作らなきゃ、と思った。
そういう訳で油麩を買ったものの、パッケージにはおすすめの食べ方こそ記述されど、作り方は書いておらん。
手探りで作ることにした。
お麩というものは、なんせ水気を吸って膨張するもんである。
直径5センチほどのそれを、まあこれだけ小さくしとけば平気だろうと目論み、厚さ2センチほどのいちょう切りにした。
それにしても、切り口がザクッとしているうえパン粉のような破片が散らばるこれが、タンパク質の塊だなんて不思議だなあ。
炒めるものではないような気がして、野菜類をひたひたの出汁醤油で煮る際に並べて煮ていった。
火が通ったら、あとは親子丼よろしく溶き卵でとじるばかりである。
見た目も殆ど親子丼の油麩丼を、早速食べてみよう。
もっとふわふわ・ぼわっとした歯応えかと思いきや、予想外の弾力性。
こりゃあ食いでがあるぞ。
どの肉とも、大豆製品とも似ていないが、タンパク質特有の腹ごこち。
ボリューム感がしっかりあり、味気なさは全くない。
なんだ、美味しいじゃないか、麩ってやつは。
それどころか、味の染み具合が抜群。
そうか、しっかり味をつけておけばよかったんだ。
麩に対する無関心は一転、一気に好ましい食材へと躍り出た。
出会い方は大事だし、興味を持たせる糸口というのも大切だ、と思い知った次第。
さて、残りの油麩で今度は何を作ろう。
朝:メゾンカイザーのクルミパン コーヒー
昼:油麩の卵とじ丼 油麩とワカメの味噌汁
夜:鴨ハムいろいろ 枝豆 大葉のジェノバソースのせバゲット 箕面ビールW-IPA
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この日、徹底的に鴨ハムを楽しんだ。
同時にいただいた枝豆も並び、Oさんブレゼンツな食卓である。
鴨ハムオンリーの特集は機を改めて書くため、今回は別の話を。
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この前日に訪れた「テマヒマ展」では、僅かながら物販もしていたのである。
そこで目に留まった、宮城の「油麩」。
これはまた同時に、ものつくりフィルムにて、作る過程を追っていた製品なのであった。
実はそれまで、麩はそれほど好きな食べ物ではなかった。
その理由は、実家での登場率が低く、お馴染みの食べ物ではなかったこと。
そしてある定食屋で食べた、麩を鍋仕立てにしたものがどうにも薄味で美味しいとは言えず、親しみを覚えるには不十分だったからだろうと考える。
ところが、ものつくりを追った映像というのは偉大だ。
小麦粉を洗って練って抽出されたグルテンを、更に練って揚げて仕上げてゆく…という行程を見るにつけ、とても魅力的に思えてきた。
特に、コロコロ油の中でひっくり返しながらじっくり揚げて茶色になっていく様なんて、可愛らしいほどである。
この作品の終盤には、油麩を使って作られた料理が映し出された。
鶏肉の代わりに油麩を煮て卵でとじた、親子丼のような丼。
俯瞰で登場した画面に、胃がぐうと反応する。
これは作らなきゃ、と思った。
そういう訳で油麩を買ったものの、パッケージにはおすすめの食べ方こそ記述されど、作り方は書いておらん。
手探りで作ることにした。
お麩というものは、なんせ水気を吸って膨張するもんである。
直径5センチほどのそれを、まあこれだけ小さくしとけば平気だろうと目論み、厚さ2センチほどのいちょう切りにした。
それにしても、切り口がザクッとしているうえパン粉のような破片が散らばるこれが、タンパク質の塊だなんて不思議だなあ。
炒めるものではないような気がして、野菜類をひたひたの出汁醤油で煮る際に並べて煮ていった。
火が通ったら、あとは親子丼よろしく溶き卵でとじるばかりである。
見た目も殆ど親子丼の油麩丼を、早速食べてみよう。
もっとふわふわ・ぼわっとした歯応えかと思いきや、予想外の弾力性。
こりゃあ食いでがあるぞ。
どの肉とも、大豆製品とも似ていないが、タンパク質特有の腹ごこち。
ボリューム感がしっかりあり、味気なさは全くない。
なんだ、美味しいじゃないか、麩ってやつは。
それどころか、味の染み具合が抜群。
そうか、しっかり味をつけておけばよかったんだ。
麩に対する無関心は一転、一気に好ましい食材へと躍り出た。
出会い方は大事だし、興味を持たせる糸口というのも大切だ、と思い知った次第。
さて、残りの油麩で今度は何を作ろう。