三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

掬ってアヒージョ

2012-08-22 22:23:36 | 作りました。
〈7月29日の食事〉
朝:-
昼:カレーうどん @蕎麦縁 さか本/大岡山
夜:エビとキノコとブロッコリーのアヒージョ バゲット ナスとジャガイモのバジル炒め パプリカのサラダ

----------

それを知ったのは全くの偶然であった。
よく行くダイニングカフェで、「鮮魚のアヒージョ」なるメニューがあった。

明らかに英語圏とは異なる、未知なる言葉の響き。
こっそりスマートフォンで検索すれば、「オリーブオイルとニンニクで煮込む料理。スペインの代表的なタパス(小皿料理)のひとつ」とある。
なるほど、スペイン料理であったか。
そして美味そうではないか。
早速頼むことに。

そして実際に、大変に美味いのであった。
ニンニク風味の強い塩気が、ビールにすこぶる合う。
それどころかビールもバゲットも進み過ぎるから、危険極まりない。
貧乏くさいこと甚だしいが、最後の一滴までこそぎとるように食べたのであった。

いたく気に入った訳だが、一方で自分でも作れそうな気もしたのであった。
ニンニクとオリーブオイルを使うのは承知の上で、舌で解析したところ、アンチョビの味がするなあ、と。
これらと魚介を一緒に煮たら、どうにかなるんじゃないのか。
それで試してみたのがこの日の夕食である。

作る前に、念のためにレシピを調べてみる。
材料、ほぼ正解。
そして、作り方もびっくりするほど簡単なのであった。
オリーブオイル・アンチョビ・鷹の爪・ニンニクをフライパンに入れて徐々に加熱し、香りが出てきたら具材を入れる。
蓋をし10分ほど煮込んでから味を見て、あとは塩胡椒などで調整、パセリを散らしたら出来上がり。
と、たったこれだけである。
尚、オーブンでも作れるそう。

そうして初めて作った、エビとキノコとブロッコリーのアヒージョ。
我ながらこれが滅法美味かった。
ビールもバゲットも進んで、二人でバゲット一本使いきってしまったよ。
おつまみとして最適である上、適度な洒落っ気もあるから、おもてなし料理にも打ってつけである。
アンチョビやオリーブオイルの値段によってはコストパフォーマンスは宜しくなくなるが、それを見越したって得られる効果は高い。
素晴らしい食べ物である。

水っぽくならないものであればどんな具材にも合い、タンパク質も野菜も摂りやすいから栄養面でもバッチリね!と書きたいところだけど、気がかりなのは脂質の量。
何てったって、油で煮る料理ですからね…。
作る頻度は控えめにして、これからも楽しんでゆこうと思う。