三十路の食卓

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オリエンタルのマースカレーを食べた

2012-06-09 08:52:16 | こんなものを食べてみました。
<5月15日の食事>
朝:ドイツパンにハム、チーズ(ショーマッカーのパン使用)コーヒー
昼:オリエンタル マースカレー+ご飯
夜:PAULのパンに、ツナを挟んで チーズ アスパラガス キャベツの味噌マヨディップ シメイブルー

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旅に行くなら、なるだけ観光客向けのお土産だけでなく、現地の人が実際に消費しているものを欲しいなと思っている。
去年の9月に岐阜・郡上八幡に訪れた際。
傘を買うために立ち寄ったコンビニで、目に留まったレトルトカレー。
それがこの「オリエンタル マースカレー」なのであった。

オリエンタルカレー。
栃木で生まれ、22歳で東京に移り住んだというずっと関東在住の私にとって、見た事のないメーカーのカレーである。
だが、特にお土産品を謳っているわけではない。
そもそもがお土産店ではなくコンビニだし。
普通に陳列し、ここいらに住んでいる人にとって、生活にとけ込んでいる感じがにじみ出ている。
これだ、こういうのが欲しかったんだ。

調べると、オリエンタルは愛知県稲沢市に本社を置く会社らしい。
だから同じ中部地方の岐阜県にはあって、あまり関東には浸透していないのか…と納得しかけたら、東京支社が五反田にあるようだ。
私が見かけなかったのはたまたまなのか、うっかりと目に入ってなかったのか。

といったことを、今オリエンタルのウェブサイトで調べているのだが、その歴史が興味深い。
オリエンタルの「即席カレー」は昭和20年から続くロングセラー商品なのだが、現存する中では最長寿のインスタント・カレーなのだそうだ。
また、「CMから生まれた流行語」みたいな特集で「ハヤシもあるでよ~」というフレーズを聞いた事があるのだが、これはオリエンタルのカレーのCMであったらしい。
そうだったのか。
話は逸れるが、創業者が私と同じ名字で、ちょっと嬉しく思った。

私が食べたマースカレーは、スパイス別添タイプのはしりであったらしい。
(これはレトルトであったため、またちょっと状況は異なるのだが)
昭和37年に発売開始というから、案外昔からスパイス別添タイプのカレーが売られていたのだな。

オリエンタルのウェブサイトを開くと、トップに「昭和20年からずっと、家庭の味にこだわり続けてきました。」という言葉があらわれる。
その言葉に、深く納得する。
食べた際の実感が、まさにそれだったのだ。
実家では当初バーモントカレーで、そののち熟カレーやこくまろカレーに移行していったのに、こう思うのは何故だろう。
刺激的ではない、変に個性的ではない。
癖がなくて、けれど当たり前のように美味しくて。
とても美味しく懐かしい、日本の正当派のカレーである。

紹介するにあたり調べた訳だが、予想以上に面白かった。
ものにはバックボーンがあること。
知ると知らないとでは感慨も違ってくる。
なるだけ知ろう、調べてみよう、と思った次第。




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