三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

カタツムリに巻かれながら

2012-04-23 11:10:41 | 食雑記
〈3月30日の食事〉
朝:目玉焼きトースト コーヒー
昼:お弁当(玄米ご飯、鯖の塩麹焼き、野菜炒め) イチゴヨーグルト
夜:キノコの和風パスタ @パスタの店SPIGA 飯田橋店

---------

数年前のことだ。
成城石井に、何かの機会があってたまたま行った時のことである。
(というように、高級スーパーには滅多にいかない小市民なんですからねという自己アピールを欠かさない、いやな性格の私である)

買いたいものを手にレジに並んでいると、前に並んでいた30代後半とおぼしき男性のもとに、小学生くらいの男の子が駆け寄ってきた。
手にはスチロールパックを持ち、「おとうさんこれも欲しい!」などとせがんでいる。
何気なくみれば、それはエスカルゴをバター焼きかなんかにしたお惣菜パックなのであった。

油やパセリっぽい何かにまみれていたし、何より生体をそんな売り方しないと小学生にも分かるだろうと思うので、彼はあくまでカタツムリではなくエスカルゴが欲しかったんだと判断できる。
こんな小さな子が、カタツムリを美味しい食材だと知覚し自ら欲するなんて、まったくもって都会の金持ちの子どもってやつは…!と歯ぎしりした瞬間であった。

なぜこんな話を思い出しているかというと、つい先日、知人から韓国土産としてシート状の「カタツムリパック」をもらったからなのであった。
これが噂の、カタツムリコスメか…!と、息を飲んだ。

実は私、カタツムリを食したことがないんである。
それに関しては、成城石井で見かけた子どもの方が先輩なのだ。
そもそもが食べる機会に恵まれなかったものの、そういった料理を出す店に行っても選ばないと思う。
虫やら爬虫類やら、そういった若干グロテスクな見た目で食卓ではあまり見慣れないものを、触れたり食べたりすることが苦手なのだ。
こんな食べてばかりのブログを書いていて情けない話なのだが、ようは食べず嫌いだ。

だから、肌にとても良いものらしいぞ、とは知っていながらも、カタツムリパックを顔に乗せられるかどうか自信がない。
付けたとしても、口に入らないように神経質なまでに注意を払うことになるだろう。
苦手なものは、なるだけ少ない方が世の中楽しめるんだろうな…と思いつつも、勇気の出ないチキンな私であった。