
春も深まって我家の庭も上に枝を広げる木々には葉がかなり茂ってきて、その下の草花の葉も地を覆うようになってきつつあって、そんな様子が冒頭写真である。この状態が進めば直射日光が当たらない半日陰の環境に育つ草花たちは夏を越せるということになるのだが、それまでに花を咲かせようというのがこの時期のいくつかの植物であろう。植物も年ごとの気候と周りの植物たちとの競合の中で、上手にバランスをとりながら生存を図っているということだが、それぞれが勢力を伸ばしあう場所もできてきているから適度に人間が仲裁をしてやらないと。
卯の花匂う垣根に・・・夏は来ぬと謳われる初夏の花は正式にはヒメウツギで、この花が咲くのは初夏のはずだが今年はもうかなり咲き出していて、これは今年の暖かさに素直に反応しているんだね。
ヒメウツギ(卯の花)
良く似た葉と花容のユリ科の植物が3種類、やや早目に咲き出すホウチャゥソウと後を追うキバナホウチャクソウ、それにアマドコロ(茎がやや角ばっているからナルコユリじゃないと思うが)が一気に伸びて花までこの時期に、どれも地下茎で繁殖してくるから適当に間引いているもの。
ホウチャクソウ
キバナホウチャクソウ
アマドコロだと思われるが
これも丈夫でドンドン繁茂するのがタツナミソウ、日向でも半日陰でも元気で下草にいいかと植えているのだが、これも適当に間引きながらとなってきた。
タツナミソウ
グロテスクな花はハッカクレン、他を圧して大きな葉を広げ地下茎で勢力を伸ばしつつある。山野草店ではかなりのお値段で売っているが、これは鉢で育てた方が成長が制限されていいかもね。
ハッカクレン
庭に以前からあって増えてきたからと、適当に隅っこに植え替えていても毎年必ず咲くのはイングリッシュブルーベルという花らしいが、名前から外来種だが、義母がどこかから貰ってきて植えたものらしい。調べるとユリ科なのかどうかハッキリしないが、いくつかを混雑させた園芸種がいくつかあるというからそれの一つでしょうか。
イングリッシュブルーベル
最期にこれからの花を楽しみにしているのがジエビネ、二ヶ所で芽を伸ばし始めていて、こちらはもうかなり経つから名前のような形の地下茎が土からはみ出してくるまでに伸びてきていて、その部分を株分けして移植する必要がありそう。
ジエビネ
昨日にはこの前に山荘を開ける準備に行ったときの向こうの庭に咲いていた草花のことをアップしたが、今日のテレビニュースで見た長野マラソンの映像には雪が降っているのが流され、軽井沢はどうかと調べたら30cmほどの積雪があったという。こんなに遅くなってそれだけ積もるなんてビックリもの、先駆けて咲いたものや芽吹き始めたばかりの草花たちは大丈夫だろうかと心配になってしまった。植物の生命力はそんなヤワなものじゃないということであればいいんだけど。