ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

パワースポット戸隠を巡り、藤村ゆかりの田沢温泉の宿に 第二日目(最終回)

2010-11-27 16:36:02 | 旅日記

 翌朝もまず宿の風呂に入ってから間をおかず、6時からやっているという隣接の共同湯の有乳湯に7時少し前に行く。こんな朝から地元の人達が風呂にもう大勢きているのには驚いた、日曜日だからなのかな。女房にあとから聞いたら、女風呂はそうでもなかったそうだから、男連中は朝飯の準備を任せていい気なものということだね。

          小さな温泉街の左手に有乳湯
 入ってみたら湯の温度はますやよりも1℃ぐらい高いから加温はしていないし、やはり湯の華は全く見えない。それに暫く浸かっていたらやはり小さな気泡が肌に付いてくるではないか、これは源泉が違うのかと。出てから受付の女性に隣の宿の湯と違うようだけどと訊いたら、ますやの源泉は昔からの田沢の源泉で、こちらは同じ場所ながらあとから掘ったもっと湯量が多い源泉からのものだそうだ。新鮮で湯量が圧倒的に多いから気泡をたっぷり含んでいるということだ。これは温泉旅館に泊まってもこの共同湯には必ず入らないと勿体ないことになるな。
 宿に戻っての朝食は本館1Fにあるこじんまりした食堂となっていて、団体客だけは別の場所となっていた。朝も田舎料理で味噌汁の味噌も自家製かも、でも奥行きのある味で旨いものを使っている。それと豆腐が鍋風に味付けされていて、松茸を風味に使っているのはさすが、でも一寸ばかり甘めが強くて、これはもっと引締った味にしたほうがいいと僕は思うが。

  

        朝食もほとんどが地元産でしょう          ややトロミがある豆腐鍋に松茸が
 歴史ある宿ということはよーく分かりましたが、まぁ一度泊まっておけばもういいかな、もし改修されたらまた来てもいいけどねって感じかな。3階の一番眺望が利く部屋に泊まった藤村は、この宿から眺める風景をことのほか誉めていたそうだ。

   

    ますやからの東に開けた眺望、夕景         同じく朝の景色、藤村も見たはず

 9時少し前にチェックアウトして上田方面に戻る途中に、農産物直売所を兼ねる道の駅あおきに9時の開店と同時に入る。ここは10月の松茸豊作の報道TVで販売している様子を放映していた場所、でも今年の販売は終了しましたの貼紙が貼ってあってちょっと遅かったね。リンゴやラフランスが安かったので買ってからすぐに上田に向う、というのも上田城でケヤキ並木の紅葉まつりを土日で開催していて、うまいぞ信州というB級グルメのテントもあると車内のラジオで昨日放送していたから、早めに駐車場にということで。
 お城の石垣の南側下にある駐車場には9時半に来たのに、バスケット大会なんぞを同じ日にやるから駐車場所が狭くなっていてもう入れない。少し離れた臨時駐車場からシャトルバスというので、それじゃぁ日曜は市役所の駐車場も開放しているのを知っていたから、そちらに廻ってからダメならそうしましょうと。市役所の駐車場は裏側のほうはまだ空いていてラッキー、ここからなら歩いてすぐに城の正門側に歩ける。
 と歩き出したら、以前は石井鶴三美術館だった木造擬洋風建物が蚕都上田館の看板を掲げ、この日は甦る布展というのを開催していて、女房はしばし一時停車することに。着物をリメイクした洋服の展示が主であったが、ミニチュアの見事なものなども展示されていて、これは女性は喜ぶよね。布細工のアクセサリーなども売ってはいたが、自分で作ることに熱を上げている女房は、作りをじっくりと見るだけで買わなかったのがエライ!。

           レトロ木造擬洋風建物

           甦る布展の入口で

     

               ミニュチア細工がお見事、どれも趣味でだそうだ
 上田城入口の橋の下の昔の堀沿いに欅の古木並木があって、この紅葉は色づき方や大きさや全体の姿が、山で見るものとはちょっと趣が違ってまたなかなかのもの。この堀跡は今は空堀となっていて、その昔にはここを鉄道が走っていたそうだ(冒頭写真はその空堀から写した欅並木である) 。この日は真田太鼓を演じるそうで、その準備中の大手門前を抜けて城内中心部に、その手前では段ボールで作った鎧を貸し出すという催しもあって愉快だねぇ。こちら城内全域はイチョウやカエデの紅葉も見られる。

    

         欅並木                     城内に入ると大イチョウも

           真田太鼓が演じられるとか

           段ボール製の鎧を貸出

 櫓を巡ってから南側石垣の下の駐車場に降りたら、その一郭に信州B級グルメのテントが並び、まさに販売開始したばかりとなっていた。こういう場合はまず行列が長いものからというのが人情というもの、上田地鶏の焼鳥が一番人気でまずこれから早いうちにと。次は須坂の豚モツのみのり焼、それからサフォーク羊肉の串焼などをチョイス、洋風では蓼科オムライスなんていうものもあったが卵が苦手という女房に遠慮してこれには並ばなかった。なんだかんだ少しずつでも結構昼飯の足しになってしまった。初めて食べたおしぼりうどんは、ピリッとした辛味のある大根おろし汁に味噌を溶いて、これがちょっとばかりオツな味で旨いもんだね。

           うまいぞ信州の会場

  

        まず行列一番の上田地鶏焼から        しっかりと炭火で焼くから時間がかかる           

   

 地鶏焼鳥とみのり焼    サフォーク串焼        おしぼりうどん       無料の味噌汁
 この会場近くでは紙の鎧兜を身に着けた子供が馬に乗せて貰っていたり、小田原からこの催しに参加したという赤備え姿の奇特な人がいたりで、今後も頑張ってこういう祭を毎年開催してもらいたいもの、それにしても小田原からの御仁の鎧には我家と同じ剣カタバミの家紋があったから、同属じゃないかと握手しておいた。それと大河ドラマに真田幸村をという署名活動をしていて、これも署名したことは言うまでもない。

          城の南側下の広場で乗馬も

             

       小田原から応援参加だそうだ       大河ドラマ実現への署名をと
 腹も満たしたし、帰りの高速が混まないうちに軽井沢の用事を済まそうと、でも途中では東御で湯楽里に立寄って天然キノコやここ名産の胡桃などを買い、ジェラートも食い納めと食べてしまった。こちらに来たのは正午を過ぎていたから紫しめじは売り切れていて残念、胡桃は猛暑で豊作だったらしく、昨年は予約販売だけだったのが今年は店内に並んだそうで、国産というのは珍しくて普通にはなかなか手に入らないらしい。

   

         地元産の胡桃                      天然キノコ

           ジェラート

 さらに佐久のほうにも回り道してパン屋のteteと御代田の肉のカタヤマでだけは買物しておかないとと、これはこちらに来た時の定番となってしまった。

           パン屋のtete

           肉のカタヤマ

   

          精肉の並ぶケース                  加工品も種類が多い 

 浅間サンラインなどからの浅間山はこの日はクッキリと、やはり秋は鮮やかな山容が眺められる、戸隠でも山が奇麗だったものね。軽井沢では約1時間ほど、女房は10月に室内に干しておいたものを片付け、直前まで掃除できなかった部屋の掃除を、僕は五色沼で買ってきたカタクリの球根を植え込んだり、横浜から植え替えようと持ってきた植物を植える。ほかにも周囲にコスモスなどの種を蒔いておいたが、さて来年出てくれるかな。もう11月というのに軽井沢でもまだ紅葉が見られて、例年ならカラマツの葉が散っているはずなのに今年は秋が遅かったと実感、また来年の新緑が始まる直前ぐらいに来ることになるかなと、今年最後の軽井沢を午後2時にあとにする。

            浅間サンラインから浅間山を

            南軽井沢の紅葉
 今回戸隠でふと思ったのは、信州の神社仏閣は奈良京都とは雰囲気が違うなぁということ、熊野でもそうだったけれど日本の社の形式の古いものはいくつかがセットとなっていたのかと。戸隠は中心は3社があってもう2社も加えて祀っているし、諏訪神社は4社がセットだし、穂高神社も別に奥宮と峰宮があるという。善光寺だって天台宗と浄土宗の二つの宗派が並存している。奥の院があるとか、塔頭があるというのとは少し趣というかそれぞれの重さが違うように感じられるのだが、これらに詳しい人がおられたらご教授を。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パワースポット戸隠を巡り、... | トップ | 金土と恒例のバーゲンセール... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅日記」カテゴリの最新記事